ケバブと聞くとアキバあたりで見かける屋台をイメージしがちで、飲食業では新興勢力という印象が強いですが、実は日本ではもっと古くからシシケバブと呼ばれる串焼きのケバブが売られていました。
ただ、知名度はあまり高くなくて知ってる人は知っているというくらいだった気がします。
そう言えば北杜夫の怪盗ジバゴにもシシケバブが出てきてたなぁ。
まだ、無名の泥棒だったジバゴが空腹に耐えかねてケバブ売りの店主を煙に巻いて1本、掠め取っちゃう話。
やっていることに自己嫌悪を感じる若き日のジバゴが可愛らしかった。
とまれ、今はケバブの屋台もフランチャイズ化が進んでいるらしく東京のあちこちで見かけるようになりました。
ただ、あそこで売られているのは本場トルコのケバブとは別物らしいので、いつか本物を食べてみたいなと思っています。
遠いトルコの地に思いを馳せつつ、お弁当に鶏で作ったケバブを詰めてみました。
【材料】(2~3人分)
-調理時間:40分-
- 鶏もも肉:1枚
[漬け汁パート]
- ヨーグルト:大匙1
- オリーブオイル:12g(大匙1)
- おろし玉ネギ:1/8個分
- おろしにんにく:1かけ分
- 塩、ブラックペッパー、一味唐辛子:適宜
- クミンパウダー:少々
- ドライバジル:少々
【作り方】
- 鶏もも肉は一口大に切って[漬け汁パート]と合わせて30分漬け込みます。
- フライパンにサラダ油少々(分量外)を敷いて鶏肉を投入し全面にこんがりと焼き色を付けます。
- 2.の火を弱めて蓋をし、5分蒸し焼きにすればできあがり。
【一口メモ】
- クミンの香りがいい仕事をしています。口に入れるとあ、異国の食べ物だって感じ。砂埃が立つ市の中をそぞろ歩きながら覗いてみた屋台の味ってところでしょうか。
- 串に挿して供すればより本格的な雰囲気を演出することができます。
- 味付けの肝は塩、ブラックペッパー、一味唐辛子ですので少し強めに加えることをお薦めします。味を見て物足りなければあとから塩を振るのもありかな。
- 胸肉やささみでも美味しくできると思いますよ。
- 漬け汁にレモン果汁を加えて清涼感をアップさせるのもありです。