「今後、日本は洋食化する」時代をそう読んだ人達の手で魚肉ソーセージは昭和二十六年愛媛県で生まれました。
当時はアジが使われていたとか、その後ビキニ環礁の水爆実験の風評被害でマグロが暴落し、余剰マグロを使ったこともあったそうです。今では考えられない贅沢ですね。
現在はクセのないタラを使うのが主流ですがアジの魚肉ソーセージは美味しそう。「昔の魚肉ソーセージは旨かった」とご年配の方でおっしゃる方がいれば、それは単なるノスタルジアが味覚の記憶を錯覚させているだけではなく、そういったグレードの高い魚肉を使ったものを食べたことがあるからなのかもしれません。
嬉しいことにアジの魚肉ソーセージは復刻されていて愛媛県の西南開発株式会社から販売されています。ネットでも簡単に手に入りますよ。
いずれにせよ、戦後復興期、お肉に憧れのあった人達にとって魚肉ソーセージは嬉しいおかずだったであろうことは想像に難くありません。
その魚肉ソーセージに当時を象徴する調味料であるトマトケチャップ、ウスターソースを合わせてサラダにアレンジしてみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:1分-
- お魚ソーセージ:1本
- グリーンピース:適宜
- トマトケチャップ:適宜
- ウスターソース:適宜
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- お魚ソーセージは5mm厚にスライスします。全部の材料を器に合わせてよく和えればできあがり。
【一口メモ】
- トマトケチャップにウスターソースを和えると甘みにスパイシーさが加わってちょっと複雑な(洒落て言えば大人の味に)味に変わります。クセのないお魚ソーセージにはよく合いますよ~
- マヨラーの方ならマヨネーズとコラボするのもありかな? マヨネーズ&ケチャップ。あるいはマヨネーズ&ウスターソースなんてのも試してみて下さい。
- 野菜はありあわせでグリーンピースを使いましたがサラダに使いそうな生野菜をいろいろ加えると本格的になります。
- お魚ソーセージは1本数十円のものが多く、結構リーズナブルにサラダに華を添えてくれる便利なアイテムだと思うのです。