数年前の5月頃、千葉の山奥にあるデータセンターに通いとなるプロジェクトを担当しました。
駅前にコンビニがある程度で周囲に飲食店は皆無。
プロジェクトにとって当面の重要課題はお昼ごはんをどうするかということでした(をい)。
もちろん、プロジェクトが抱える課題はほかにもいろいろあったのですが、そんなものはこの切実な課題に比べれば取るに足らない些末な問題ばかりです(をいをい)。
悩んだ末、一念発起してお弁当を自作することを決意。
ただでさえ、横浜から千葉までは小旅行並みに時間がかかるのにこれ以上、睡眠時間を削るのか?
といった問題が頭をかすめたのですが、それはちょっとした発想の転換で難なく解決しました。
つまり、朝起きて作ろうとするからいけない。
前の晩に作れば良いじゃん。
いやいや、その分床に就くのが遅くなるから一緒でしょ?
というなかれ。どうせ僕は毎晩のように晩酌をするのです、そして晩酌している間は起きているのです(当り前)。
なら、晩酌しながら作れば良いじゃん。
こうして酩酊お弁当製作ライフが始まったのです(今にして明かされる衝撃の事実)。
プロジェクトが終われば、お弁当作りも辞めても良かったのですが、すっかりハマってしまいまして、しかも多めに作って夕飯に回すとかなり食費が浮くということが判明しまして、止めるに止められなくなっています。
それどこころか、アイテムが拡充されて今ではお弁当+スープが基本。
この写真に写ってるスープポットが大活躍しております。
スープのレパートリーもだいぶ増えたのですが、このレシピはなかなかのヒット作でした。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 大根おろし:1cmの輪切り分
- なめこ:半パック
- だし汁:250g(250cc)
- 塩:適宜
- 柚子胡椒:チューブ2cmほど
【作り方】
- 大根はすりおろして汁ごと小鍋に入れます。これにだし汁を加えてひと煮立ちさせます。
- 1.に柚子胡椒を加えて煮溶かし、味を見て物足りなければ塩で整えます。
- 2.になめこを加えて1分ほど煮ればできがり。
【一口メモ】
- 柚子胡椒の香りが鮮烈。柚子胡椒と言えば焼き物やおでんなどに『塗る』というイメージが強かったのですが、こうして汁物にすると香りを楽しめる調味料だったんだなぁ。
- 塩系のなめこ汁というのも新鮮。なめこ汁は味噌だろというのはよくない先入観だったのかも。もしかして、コンソメスープに仕立てたり、タイやベトナム風の酸っぱいスープに入れても良いのかもしれませんね。
- 組み合わせは大根+柚子(胡椒)+なめこですので、なんとなく風邪気味の体に良さげ。冬になると1回は風邪をひく人なので覚えておこう。