「耳をひっぱられる」
「小麦粉や卵を投げつけられる」
「鼻にベタベタした油っぽいものを塗られる」
えと、これはいじめの話ではありません。
「誕生日に行う風習は?」
と質問したらこんな答えが返ってくる国が実際にあるのです。
耳を引っ張られるのはハンガリー。
プレゼントを開いた後に参加者にやられます。
耳が地面に着くくらい長生きできますようにというおまじないだとか。
けど痛そう。
小麦粉や卵を投げつけるのはブラジル。
ケーキを作るのがめんどうなので粉を投げつけたとか、ヒナは卵から生まれるものだからとかもっともらしい由来は諸説ありますが(って、言うほどもっともらしいか?w)由来は不詳。
けど、なんかリオのカーニバルをやるような国らしいなという気がしないでもない。
鼻にオイリーなものを塗りたくるのはカナダ。
悪運や災難が油で滑ってすり抜けていきますようにというおまじないらしい。
では「誕生日といえば何を食べる?」という質問をしたらどうでしょう。
オーストラリアの定番は「FairyBread」。
食パンにバターやマーガリンを塗ってカラフルな砂糖をまぶした菓子パンのような食べ物です。
ロシアではパイを食べるのが一般的らしい。
外からは中身がわからないので誕生日プレゼント的なワクワク感もあるとか。
メキシコではピニャータと呼ばれる張りぼて人形の中に隠されたお菓子を食べます。
ピニャータは棒で叩いて割るのですが割るプレイヤーは目隠しをしていて周りが誘導したりはやし立てたりするらしい。
日本のすいか割り的なイベントかな。
そして韓国では……
もちろん、ケーキを食べたりもするのですが定番といえばわかめスープだとか。
わかめスープは産後で体力を消耗したクジラが海岸でわかめを食べている姿からヒントを得て考案された食べ物と言われています。
産後のお母さんの体力回復に1カ月くらいはこのスープを飲む風習があるのだそう。
そこから自分の誕生日にも健康を祈念して飲むようになったのだとか。
ま、子供たちが楽しめるイベントでありながら健やかに成長してほしいという願いがこもっているのは世界共通というところでしょうか。
わかめスープといえば日本でも焼肉屋に行くと定番メニューですがあまりまともに作ったことがなかったなと思ったのでちょっと勉強してみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 乾燥わかめ:ひとつまみ
- 白ネギ:5cm
- おろしにんにく:ひとかけ分
- ごま油:4g(小匙1)
[スープパート]
- 昆布出汁:200g(カップ1)
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
- ホワイトペッパー:少々
【作り方】
- 白ネギは小口切りにします。
- 小鍋にごま油、白ネギ、おろしにんにくを入れて弱火にかけ1分炒めます。
- 2.に[スープパート]を加えてひと煮立ちさせます。火を止めて乾燥わかめを加え、わかめが戻ればできあがり。
【一口メモ】
- なんかインスタントっぽいけどちゃんと焼肉屋さんのスープの味がします。飲むと元気が出てきた気が……って、これはプラシーボ効果(その気になって飲むと薬でない物でも薬効が出る効果。偽薬効果ともいいます)か?(笑)
- 風味のポイントは炒めたネギとにんにく。これが入っているだけで体がポカポカ温まるのです。
- 器によそってからお好みで炒り胡麻を加えても美味しいです。ちょっとお行儀は良くないけどご飯を半膳分ほど加えておじやっぽく戴いても美味しいですよ。
- このレシピでは昆布出汁を使っていますが主菜の調理で肉などを茹でている場合はそのゆで汁を転用するのがおススメ。無駄のない献立になります。