どこの家にも『年中行事』というものはあるんじゃないでしょうか?
「この時期(この季節)になったらこれをやる」というアレです。
僕の実家にもいくつかありましたが秋になると祖父母が沢庵を漬けるというのもその一つでした。
それだけなら、どこのお家でもありそうな季節の風物詩なのですが、我が家の場合特筆すべき点が一つありました。
「祖父母が沢庵を漬けながら喧嘩を始める^^;」
祖父は瞬間湯沸かし器みたいな人でともかく気が短くてすぐ頭に血が上っちゃうタイプ。
祖母は大正時代の女学校で級長を務めた気位と負けん気では誰にも負けないタイプ(考えたらうちの次女がこの血を濃く引いている気がしてきた^^;)。
そんな二人が漬物桶を挟んで何時間も作業をしていて何も起きないはずはないんですよね、
考えてみたら。喧嘩の原因は毎度毎度他愛もないこと。
例えば漬け方の手順がお互いで違うとか。
毎年やってるんだからいい加減意見を合わせなよと思っちゃうようなことです。
当の二人はなぜか全く学習できずに毎年同じことを繰り返しておりましたが周囲はいい加減予想が付きますので、「そろそろ来るぞ」と頃合いを図って巻き添えを食わないように避難しておりました^^
そんな二人も今では彼岸の人。
あちらでも相変わらず喧嘩しながら漬物を漬けてるのかしらん?
大根の味噌漬けを漬けながらそんなことをふと思いました。
【材料】(2人分)
-調理時間:2時間(漬け込む時間は含めていません)-
- 大根:10cmくらい
- 塩:6g(小匙1)
[味噌床パート]
- 味噌:150g
- 酒:5g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
【作り方】
- 大根はかつらに剥いて、1cm程度の輪切りにし、拍子木に切ります(別にイチョウ切りでもなんでも良いのですが)。これに塩をまぶして冷蔵庫で2時間置きます。
- 1.を水洗いしてキッチンペーパーで水気を拭きます。
- 2.と[味噌床パート]をボウルに合わせてよくまぶします。これをタッパに移して冷蔵庫で漬け込むだけ。漬け込むと水が出てきますので1日に一回くらい捨ててよく水切りして下さい。 ※2時間浸け込めば浅漬け。一晩漬け込めばしっかりめ。日が経つにつれて味が良くなっていきます。
【一口メモ】
- 沢庵のようにぽりぽりとした食感でお漬物好きにはたまらない一品です。沢庵ほど手間がかからないのも嬉しいですね。
- 夕飯の箸休めにも良いですが、お弁当のお菜にしても重宝します。
- 大根の消費に困ったときのお助けレシピでもあります。残ってる分全部まるっと使い切っちゃいましょう。