僕が大学生だった1980年代、マクドナルドに関して奇妙な都市伝説が流布されました。
あのハンバーガーは安すぎる。
実はあのパティは牛肉ではなくみみずが使われているんだ、なんてね。
まことしやかに語られて信じる人もいた気がしますが、ちょっと考えてみてください。
マクドナルドが1日に売り上げるハンバーガーの個数はどれくらいでしょう?何万? 何十万? 詳しくは知らないけどそれくらいの桁は軽くいっている気がします。
で、それだけの数のハンバーガーを作るためのミミズを誰がどうやって集めているのかと。
しかも明日も明後日も同じくらいのハンバーガーが売られていくのにどうやってその採取量を維持し続けているのかと。
どう考えたって普通に牛を育てるほうが安上がり──というか現実的ですよね。
ミシュランに三ツ星を付けられたレストランでも売上ではマクドナルドにかなわないと言われるゆえんの一端が垣間見える気がします。
何かの記念日や旧友との再会など特別な日に非日常的なお店で食事をすることはままあることです。
けど、日が変わればまた日常に戻っていく。
マクドナルドで食べられるハンバーガーや立ち食いうどん屋ですすられる丼の数が高級フレンチの皿の数に凌駕されることは永遠にないでしょう。
なんか最近、定番のうどん屋のメニュー作りにハマっていてランチにこんなものを作りながら懐かしい都市伝説のことなど思い出しておりました。
【材料】(1人分)
-調理時間:15分-
- うどん:1束
- 乾燥わかめ:ひとつまみ
- 天かす:適宜
[つゆパート]
- だし汁(鰹だし):250g(250ml)
- 蕎麦の本返し(なければめんつゆ):大匙2
【作り方】
- うどんを茹でる湯(分量外)を沸かして規定時間茹でます。
- 1.と並行して小鍋に[つゆパート]を入れてひと煮立ちさせて火を止めます。
- うどんの茹で上がり2分前になったら2.の小鍋に乾燥わかめを投入して弱火にかけます。
- 茹で上がったうどんをざるに揚げて冷水で〆ます。これを丼に入れて[つゆパート]を注ぎます。たっぷりの天かすをトッピングすればできあがり。
【一口メモ】
- これもうどん屋では定番でどこの店のお品書きにも載っていそうです。身上はわかめのコリコリした独特の触感とコシのあるうどんの食感の対比。そしてカリカリの食感から徐々にふやけてつゆの味がしみていく天かすが良いアクセントになっています。
- 乾燥わかめを煮物に使う場合は水で戻さず直接煮汁に投入します。コツは食べる間際に入れて2分ほど煮ること。長く煮るとぬめりが出て食感を損ないます。
- お好みで七味唐辛子を振りましょう。あと、つゆに柚子やレモンの果汁を5ml(小匙1)加えると風味が変わって楽しいですよ。