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厨房日誌

料理の伝承

スペインにサグラダ・ファミリアという未完成の教会があります。

着工は1882年、明治15年ですね。完成までにはまだまだかかると言われていたのですが、建築技法の進歩によって2026年には完成する見込みと言われています。

余談ですが、「日本のサグラダファミリア」と揶揄される横浜駅も100年以上工事中なのですが、こっちの工事はいつ終わるのやらわかりません(^^;

で、サグラダファミリア。設計したのはアントニ・ガウディ。彼はこの建物の建造をライフワークにしていて、膨大な設計資料を残していました。

彼の死後もその仕事は受け継がれ、粛々と、営々と、着々と教会は建築され続けていたのですが、スペイン内戦の戦火に遭い、彼や弟子の残した設計資料は散逸。

どう考えたってこの教会を建てるのは無理じゃん。

と危ぶまれたのですが、断片的に聞いていた情報などを元に当時の建築家が設計思想を推測。計り知れない執念で21世紀まで建造が続けられて来ました。

一体何が彼らを突き動かしてきたのか──その原動力の謎は実に興味深いところです。

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住処を横浜に移して、しばしば老舗の名店と呼ばれる店で料理を頂いてまいりました。

創業は明治や大正。当然、創業主は鬼籍に入っている方ばかりです。であるのに、創業当時からのメニューが供される。


意地の悪い見方をすればその皿の大半は明治時代にテーブルに載ったものとは味も調理法も違うと思います。

けれど、間違いなく現代に生きる僕たちの口には合う味にアレンジされているのです。

もしも、創業者が今も生きていたら。そして、粛々と修行を積み、料理の改良を重ねていたら。

きっと、そうしたであろうアレンジを今の店主は施しているのです。

視野をもう1段広げてみましょう。

1000年以上前に考案されて今も残る数多くの料理たち。

その中にはもはや原型をとどめていないものもあります。

けれど、時々の料理人が工夫を凝らしアレンジを加えることで改良されて来たもの。

1人の人間の一生ではなし得なかった仕事を何代にもバトンリレーすることで今日僕たちが知る皿になっているのです。

サグラダ・ファミリアは2026年に完成するそうです。

それから後は多くの人が信仰の拠り所として訪れる場所になるのでしょう。

けれど、脈々と受け継がれてきた料理は永遠に完成することはありません。

歴史の途上で忘却の彼方に帰するか、さもなければさらなる進化を遂げて未来の人たちの舌を楽しませるか。

これからも、多くの料理人が先人の知恵を受け継ぎながら改良を重ねていくのでしょう。

2020/02/29 Sat.

 

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