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厨房日誌

探し物の極意

1日平均10分。個数なら1日平均9個──さて、これはなんの統計でしょう?

イギリスの保険会社が成人男女3000人に対して行った『探し物』に関するアンケート結果だそうです。

人生に換算すると成人人生の3680時間、実に153日間を探し物に費やしていることになるんだとか。

嫌ですねぇ。何が嫌だってこの数字が平均だということ。

ということは当然平均を上回る人もいるわけで、ここに挙げた数字で済まない探し物人生を送っている人がいるというのを想像するだけで怖いっす^^;

探し物を減らす極意というか原理原則は「物を持たない」ということです。

理想は何も持っていなければ人生において探し物をする必要は永遠にやって来ません!

って、まあそれでは暮らしてもいけないので、可能な限りものを減らすシンプルな人生を目指すのが賢い生き方だと僕は思います。

とはいえ、物を見失うのは人の性。

それを探し回るのも人の性。

僕はわりとこの探し物が得意だと自負しているのですが(子供の頃は大の苦手でした)、その極意を今日は紹介しましょう。

ひとつ目の極意は『探しているものが辿った軌跡を追う』こと

まず、最後に「それ」を見掛けた時点と場所を思い出します。

次に間違いなく見失っていた時点を思い出します。探し物は必ずその間のどこか、貴方が動いた場所に存在します。

で、最後に「それ」を見掛けた場所を起点にして「それ」を持ち歩いた動線を想像するのです。

たとえば、家の鍵が行方不明になったとします。

今、貴方が家の中にいるのなら最後に「それ」を見掛けたのは家に帰って来た瞬間で場所は家の扉の前ということになります。

ならば、探索のスタート地点は玄関の扉。

案外、その鍵穴に刺さったままだったりしたら一件落着(かなり情けないですけど)。

そこから、自分が歩いた経路をイメージします。

鍵には足が生えていませんので貴方が持ち歩かない限り玄関先から移動することはありません。

玄関で靴を脱いだ⇒その時邪魔になって下駄箱など手の届く範囲に置かなかったか?

そのままトイレに直行⇒トイレ周辺を探索

そういえば、すっごくのどが渇いていて上がってすぐ冷蔵庫を開けた⇒冷蔵庫の中を探索。洗い物おけを探索。食器棚を探索。

上着をハンガーにかけた時点では既に鍵を持っていなかった。

⇒クローゼットに辿り着くまでに部屋の中をどう歩いたかイメージして下さい。

⇒風呂場の脇を通ってリビングのテーブルに郵便物を置いて、寝室に入って鞄を置いて……

風呂場、リビングのテーブル、寝室……、

近寄った場所を順序立てて調べていけば間違いなく探し物は見つかります。

捜し物の極意その2。探しものは消去法で探すこと。

僕は中学校の3年間、9学期中8学期も図書委員をやっておりました。

その経験もあってリファレンス(図書検索)は得意なのですが、本棚に並ぶ大量の本の中から目当ての本を探す時にひとつ心がけていることがあります。

一冊、一冊、その本が目的の本ではないことを確認していくということです。

例えば、浅田次郎の「鉄道員」という本を探しているとします。

本棚の一番上、左端から目で追っていく時、目的の本がないかという目線で見てはいけません。

左端の本──「ベートスンの鐘」(違うな)、

「三毛猫ホームズの推理」(違うな)、

「狂詩書目」(違うな)

と一冊ずつタイトルをきちんと読んで目的の本と違うことを確認していくのです。

その本棚に「鉄道員」が間違いなくあるのなら、探索は消去法が一番。

一冊一冊消去していけば必ず残りの中に本は存在します。

これは本に限ったことではなく、家の鍵の例でもトイレの中に間違いなくないこと。

冷蔵庫の中に間違いなくないことを確認していくというのが物を探すコツなのです。

物に足は生えていません。

必ずあなたが持ち歩いて、どこかの時点、どこかの場所で手を放したそこに物は取り残されている──ただ、それがいつでどこだったかをあなたが忘れてしまっている

これが物を見失うということの正体です。

2020/03/21 Sat.

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