僕が大学時代に読んだ漫画なので30年以上前の作品ですが坂田靖子の佳作に「村野」というのがありました。
舞台は明治時代。
帝大生の主人公の家に悪友たちがお年賀に来るというストーリーで一見日常系のドタバタドラマと思いきや、最後の最後にピリッとわさびを利かせたような切ないクライマックスがやってくるという仕掛けのお話。
良くできていたなぁ。
ま、ラストはともあれ話自体は笑いを誘うような展開で友人の一人が持ち込んだ牛肉の塊で牛鍋をしようという話になります。
ところがその肉の塊をスライスしたら大皿に山盛りの量になっちゃうんですね。
それでいざ鍋を始めたら葱の奪い合い「お前は肉でも食ってろ」と肉の押し付け合いになっちゃうという。
なんとも羨ましい贅沢な光景でした。
僕も経験がありますがお肉のブロックって薄切りにするとえっ?
って思うくらいかさばるんですよね。
なので妙に納得のいく筋立てでした。
逆に野菜は鍋物などで煮るとびっくりするくらい嵩が減ります。
白菜なんかてんこ盛りにしたはずなのに鍋が出来上がる頃には影も形もなくなっちゃうなんてのは誰もが経験したことがある現象ではないでしょうか。
なので野菜メインの料理を作る際にはちょっと思い切ったくらい多めに用意するのが吉というもの。
裏を返せばそれだけたっぷりと野菜が摂れるとも言えるのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:7分-
- 人参:半本
- 塩こんぶ:ひとつまみ
[調味料パート]
- ごま油:2g(小匙1/2)
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- おろしにんにく:ひとかけ分
- いりごま:適宜
【作り方】
- 人参はスライスし、更に千切りにします。器に人参と塩こんぶを入れてよく和えます。これにラップをかけて串で2、3か所穴を開け電子レンジの500ワットで3分チンします。
- 1.に[調味料パート]を加えてよく和えればできあがり。(熱いので火傷に注意)
【一口メモ】
- めっちゃヤミツキになる味。夕飯の副菜にしても良いですが晩酌のおつまみにもうってつけですよ。
- 塩こんぶを使って旨味を挽きだすテクニックを使った1品です。ただ塩こんぶを常備していないお家も多々ありそう。手持ちがなければ塩ひとつまみと出汁の素(できれば昆布出汁)1gで代用できます。
- 人参半本ってけっこう多い量に思うかもしれませんができあがるとめっちゃ量が目減りしています。おかずとして楽しむ場合は1本丸ごと使っても良いかな。人参を大量消費したいときには特におススメの1品です。