レトルト食品のさきがけ、ボンカレーの初期パッケージにはこんなことが書かれていました。
「牛肉・野菜入り」
レトルト食品が当たり前になった今ではピンと来ない表記かもですがこの一言でこの商品が如何に画期的だったかが端的に表現されています。
- カレーの材料を買ってくる必要はありません。
- 料理はすでにできています。
お湯で温めたらすぐに食べられます。
というところがすごかったんですよね。
レトルトパックはアメリカで缶詰に代わる保存食のパッケージとして1950年代に考案されました。
ところが軍隊には採用されたけど市販品はイマイチ流行らなかったらしい。
当時アメリカの一般家庭には冷凍庫付きの冷蔵庫がかなり普及していて「冷凍食品の方が良いや」と考えた人が多かったみたい。
加えて電子レンジも普及し始めていたので冷凍食品をレンジでチンというやり方の方が楽ちんという意見が大勢を占めたというわけです。
かたや、日本では冷蔵庫はそろそろ普及し始めていたけど冷凍庫付きはほとんどなかった──ということもありレトルト食品が流行りまくりました。
カレーを皮切りに中華丼などごはんにかけたらすぐ食べられる系、
COOK-DOのような合わせ調味料系(ちょっとだけ料理をした気分も味わえる商品)、
主菜といっしょにどうぞといわんばかりの各種スープ系など百花繚乱状態です。
近頃では1個5000円くらいする高級レトルトカレーまであるらしい(誰が買うんだろw)。
かと思えば世界のごちそう博物館が出している珍食材カレーシリーズでは、ワニ、ラクダ、カンガルー、ナマズ、羊の脳みそ、赤耳亀、コオロギなどが入ったカレーが楽しめる……、って、ちょっと勇気がいりそう。
もちろん、正統派のレトルト食品も進化を続けていて身近なところではパスタソースなんかは種類が豊富で味も本格派。
それでこのお値段ってすごくない?
と思うものがたくさんあります。
過日、業務スーパーにてカルボナーラのソースを購入。
容量はたっぷりサイズの285g。
2人分のパスタに余裕で使える量です。
これで88円(税別)なんだから素晴らしい。
半分を使ってスパゲティ・カルボナーラを作りまして、残り半分はとりあえずタッパに入れて冷蔵庫で保存していました。
で、またスパゲティを作っても良かったのですがちょっと目先を変えたかったのでこんな料理を作ってみた次第です。
【材料】(1人分)
-調理時間:18分-
- ご飯:1膳分
- スパゲティカルボナーラソース(市販品):1人前
- 粗挽きブラックペッパー:少々
- (お好みで)粉チーズ:適宜
【作り方】
- ご飯をグラタン皿に入れて表面を均します。上からカルボナーラソースを均等にかけます。
- 1.をオーブントースターの強(温度設定機能が付いている機種なら250度)で15分焼きます。粗挽きブラックペッパーを振ってお好みで粉チーズをかければできあがり。
【一口メモ】
- めっちゃ美味しいです。スパゲティに合うソースはだいたいご飯にも合うなぁと再認識。そして日本のレトルト食品は味が良い。
- 料理と呼ぶのもおこがましい手軽さですが市販のレトルト食品はホント良くできています。急いでランチを食べないといけない時などにはおススメ。とりあえずオーブントースターに放り込んだらあとは放置なので仕事の片手間で作れます。
- 同じ要領で市販のミートソースを使えばミートドリアが簡単に作れますよ。
- ちょっと邪道っぽいですがタバスコを振ると味が変わってこれまた楽しいです。