昨今の諸物価高騰の煽りを喰らってか回転ずしチェーンがウリだった「1皿100円」を離脱してあちこちで値上げし始めたなんてニュースを聞きます。
結果、そこそこ食べると1人2000円くらいかかっちゃったなんてことになって、これならきちんとしたお寿司屋さんでランチサービスを頼んだ方が安くつくかもなんて過日、娘と会話していました。
なんか、ちょっと前までは1皿100円均一なんてダイソーみたいなお寿司屋さんがごろごろしていて経営の方は大丈夫なのかしらんといらん心配をしていたのが懐かしいw
飲食店の中には回転ずし以外にも単価の安いお店というのがあります。
例えば串カツ屋さん。
豚バラ、鶏もも、イカ、タコ、サーモンなんでも1本100円なんてお店もあったりします。
それから焼鳥屋さん。
高田馬場には1本60円から高くても100円というお店があるらしい(但し、鴨は150円、カエルは400円。ちょっと食べてみたい)。
ローソンですら焼き鳥を販売しだしたときは1本100円でした。
どれもそれなりに満足感のある料理なのにこんなに安くて良いのかなと思っちゃうのですが実は自分で作ってみるとそのからくりに気づけます。
例えば串カツ。
豚バラと玉ねぎを交互に挟んだ串を作るとします。
豚バラ肉が100gあれば6本作れます……
って、1本あたりの肉の量って16グラムかよ!
焼き鳥にしても同じこと。
1串当たりだいたい30~40グラムです。
握り寿司だってシャリの上に載っている刺身の重さを計ったら安さの秘密は白日の下に……以下、略
騙された! なんて思っちゃだめですよ。
いくら材料をそろえてもプロが作る焼き加減、揚げ加減、ソースの奥深さが楽しめるわけではありませんから。
あの安さで堪能できるのなら文句を言う筋合いはありません。
むしろ、そういうアイデア(?)にヒントをもらって夕飯づくりに活かせば良いのではとポジティブに考えましょう。
過日、焼き肉用の豚バラ肉が100グラム冷蔵庫に残っていました。
よし、今夜は焼肉だ!
って、量がしょぼすぎる。
秒でなくなって食べ終わった後も空腹なんてことになるのは目に見えている。
これが串カツなら6本作れる量なのですが串を打つには薄すぎる──ならば他の食材と合わせて炒め物にしたらどうだろう。
ついでに酢豚風に中華餡でもかければ更にボリュームアップ!
ということでこんな一皿を作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:16分-
- 豚バラ焼き肉用:100g
- ししとう:5~6本
- 玉ねぎ:1/4個
- サラダ油:4g(小匙1)
[下味パート]
- (市販の)焼き肉のタレ:18g(大匙1)
[あんパート]
- 水:80g(80ml)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 砂糖:6g(小匙2)
- トマトケチャップ:5g(小匙1)
- 酢:5g(小匙1)
- 片栗粉:3g(小匙1)
【作り方】
- 豚バラ肉は1口大に切って[下味パート]に10分漬け込みます。ししとうはヘタを取って小口切りにします。玉ねぎは細切りにします。[あんパート]は合わせてよく混ぜておきます。
- 中華鍋かフライパンにサラダ油を入れて中火にかけ玉ねぎを入れて炒めます。玉ねぎがしんなりし始めたらししとうとお肉を[下味パート]ごと加えてお肉に焼き色が付くまで炒めます。
- [あんパート]を再度よくかき混ぜて片栗粉を溶かし2.に加えてとろみが付くまで煮ればできあがり。
【一口メモ】
- 見た目は酢豚っぽいのですが下味に焼き肉のタレを使っているので味は焼肉風です。調味料を餡状にしてあるので舌に絡み易く焼肉好きにはたまらない1品かも。
- お肉の量が心もとない時はこの料理のように野菜などを合わせてボリュームアップするのがセオリーです。おつまみかせいぜい副菜にしかならないと思っていた食材を主菜に格上げできちゃいますよ。
- このレシピで使っている食材は一例です。他にも人参やキノコ類など酢豚に使いそうな食材をあり合わせで加えてください。
- 更にガツンとしたパンチが欲しい方はみじん切りにしたにんにくを工程2.で玉ねぎと一緒に炒めてください。風味がぐんとガッツリ系に寄ります。