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中華・点心

豚バラとにらのオイスターソース炒め

SEの仕事というとなんかインテリジェンスっぽい気がする──なんて幻想を抱いている方が世の中には一定数いるんじゃないかと感じることがしばしばあります。

けどね、はっきり言ってそれは勘違いです。

いや断言してしまうとそれはそれで違う気もするのですが少なくともそれはSEという仕事の一面でしかありません。

実情はもっともっともぉぉぉぉぉぉぉぉっと泥臭い仕事です。

振り返ってみると仕事の8割くらいはトラブル対応──不測の事態が発生してそれを正常な状態に戻す作業──だった気がするんですよね。

かつて「24」というドラマが人気を博しました。

対テロ部隊のチーフが分刻み、秒刻みで次々に襲ってくるトラブルと戦う緊迫感ありっぱなしのストーリーでした。

ま、あくまでもあれはテレビドラマの中でのお話。

普通の人はあんな局面に遭遇することは一生ないだろうと多くの人は考えたと思います。

けどね、SEをやっていれば同じような状況をいくらでもリアルで体験できるのです。

しかもあのドラマは24時間経ったら「全てが解決」となるのですがSEの仕事は36時間経とうが72時間経とうが自分で目の前のトラブルを解決しない限り延々と続くのです。

なんて娘に話をすると「またまた(話を)盛ってるでしょ」と笑われますがリアルは笑い事じゃないんだって。

父ちゃんが何日も家に帰ってこなかったことがちょくちょくあったでしょうが。

ま、30年以上そのSEという仕事をやったおかげでトラブルとの向き合い方はずいぶん身に付きました。

「ありがたくもない経験やで」なんて憎まれ口をたたきながらも実生活の中でその経験に助けられたこともしばしば。

なかんずく身に付いたのはトラブルが起こってもパニクらなくなったことかな。

「ありゃりゃ。これはまずいなぁ」

なんてのほほんと構えながらすぐに「で、どうする?」なんて考え始めている自分がいます。

過日、冷蔵庫に焼き肉用の豚バラスライスとニラがあったのでお肉でにらの束をくるんと巻いて焼く料理を作ろうと考えました。

お肉1枚の長さがそこそこ長かったので半分に切ってにらをくるん……、…………巻けない。

焼き肉用だけあってお肉が思ったより分厚かったのです。

タオルケットだと思っていたら羽毛布団だったという感じ。

けど切ってしまったお肉は元には戻せない。

1枚だけ切って試せば良かったと思ってもあとの祭り。

で、これどうするよ。

SEの仕事で培った胆力が心の中でささやきました。

「別に巻く必要ないんじゃね?」

ということで今日もなんとかトラブルを回避。

こんな料理を夕飯に出しましたとさ。

【材料】(1人分) 

調理時間:6分-

  • 豚バラスライス(できれば焼き肉用):100g
  • にら:半束
  • ごま油:4g(小匙1)

[調味料パート]

  • 濃口醤油:6g(小匙1)
  • オイスターソース:3g(小匙1/2)
  • 鶏ガラスープの素:1g
  • 砂糖:3g(小匙1)
  • おろしにんにく:ひとかけ分
  • 味の素:少々
  • 水:15g(大匙1)

【作り方】

  1. 豚肉は2cm幅に切ります。にらは2cmのざく切りにします。
  2. フライパンにごま油を入れて中火にかけ豚肉とにらを加えて肉の色が変わりニラがしんなりするまで炒めます。
  3. 2.に[調味料パート]を加えて絡めながら水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。

【一口メモ】

  • ホントは肉でにらを巻く料理が作りたかったのですがこれはこれで美味しかったので良しとしましょう。
  • 材料を切る→炒める→調味料を絡めて焼く→完成という超簡単お手軽料理です。焼き肉と同程度の手間だと考えればトライするハードルもだいぶ下がるのではないでしょうか。
  • 仕上げにすりごまを加えてまぶせば風味が更に複雑になって楽しいです。
  • 辛いのが平気な方は[調味料パート]に豆板醤を3gくらい加えるとピリ辛にできます。倍の6gにすれば結構辛口の料理になりますよ。

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