ヨーロッパにじゃがいもが伝わってから100年以上の間、じゃがいもは観賞用の植物だったそうです。
白い花が綺麗だね──それだけ。
芋は家畜の飼料になっていた模様。
食用にされなかった理由はいくつかあるみたいなのですが面白いのは宗教上の理由。
「聖書に載っていない食べ物は悪魔の食べ物に違いない!」と忌み嫌われていたとか。をいっ。
そりゃ、ヨーロッパに元々なかった植物ですから聖書には載ってないでしょうよ。
逆に載っていたらその想像力は予言の域に達しています^^;
他にも毒があると信じられていたらしい。
確かにじゃがいもには毒があります。
けど、今ではその毒は芽にあることが知られているので注意深く芽を取り除けば何の問題もありません。
そんなこんなで長いこと不遇だったじゃがいもですが大飢饉が起きて背に腹は変えられなくなったらしい。
じゃがいもを美味しく食べられるレシピコンクールなんてのも開かれたりして(アッシェ・パルマンティエが1等賞でした)、ようやくじゃがいもは日の目を見ました。
食べてみると美味しいじゃんということが認知されて調理法もあまた研究されて今日では多種多様なじゃがいも料理が存在します。
汎用性という面では卵と肩を並べる食材じゃないかな。
で、じゃがいもは何も洋食の専売特許じゃありません。中華料理の世界でもよく使われる食材なんですよ。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 豚もも肉:150g
- 片栗粉:適宜
- じゃがいも:中サイズ2個(小サイズなら3個)
- ピーマン:1個
- ごま油:12g(大匙1)
- 生姜:ひとかけ
- にんにく:ひとかけ
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- 豆板醤:6g(小匙1)
- はちみつ:7g(小匙1)
【作り方】
- じゃがいもは7mm角の拍子木に切り電子レンジの500ワットで2分チンします。
- 1.をやっている間に豚肉とピーマンは細切りにします。肉に片栗粉をしっかりめにまぶします。生姜とにんにくはみじん切りにします。
- 中華鍋かフライパンに胡麻油、生姜、にんにくを入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら肉を加えて中火にし、色が変わるまで炒めます。
- 3.にじゃがいもと[調味料パート]を加えて水気が半分くらいになるまで炒めます。最後にピーマンを加えて30秒炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 冷蔵庫のありあわせの材料で適当に作った割にはしっかり美味しい料理になりました。豆板醤のピリ辛とはちみつの甘さが意外に相性良かったです。
- ピーマンはすぐに火が通るので(てか、生でも食べられるので)最後に加えて炒め過ぎないのがコツです。しゃきしゃきした食感が楽しいですよ。
- 具材は自由自在。冷蔵庫のありあわせで野菜や茸なんかも加えちゃってください。