何の説明もされなくてもその料理がカレー風味なら「あ、インドっぽい」と僕らは思ったりします。
味噌や醤油味なら和食だなぁと感じますし、トマトや牛乳などで煮込まれた料理なら洋食らしいなと考えます。
どうやら僕らの中には「その国の料理はこんな味付け」という刷り込みがされているようです。
なら中華料理ならどうでしょう。
まず、香味野菜に生姜やにんにくを使うとそれだけで中華っぽくなります。
豆板醤で辛みを付ければ食材が何であるかとは無関係に「四川料理?」と思っちゃいます。
そして中華料理を特徴づける調味料といえば醤(ジャン)。
中華料理の世界では様々な醤が考案されています。
そしてそれを使った料理を一度も食べたことはなくても口にすれば自然に「あ、中華っぽい」と思えるものばかりです。
身近なところでいえばオイスターソースでしょうか。
とりあえずは生姜やにんにくを使って炒めものを作りオイスターソースで味付けすればそれだけで中華っぽくなるというのが僕のいささか乱暴な持論です。
けどこんな料理を食べているとあながち外れていない気がするんですよね。
【材料】(2人分)
-調理時間:18分-
- 牛もも肉スライス:200g
- 蓮根:1節(約100g)
- にんにく:ひとかけ
- 刻みネギ:少々
[下味パート]
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 薄力粉:6g(小匙2)
- サラダ油:8g(小匙2)
[調味料パート]
- オイスターソース:18g(大匙1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 紹興酒:15g(大匙1)
- 酢:5g(小匙1)
【作り方】
- 牛肉は食べ易い大きさに切って[下味パート]をまぶします。これを冷たいフライパンを覆うように敷いて極弱火で10分焼きます。肉をざっくり混ぜて赤色のところを下にし、更に5分焼きます。
- 1.と並行して蓮根は5mm厚にスライスし更にざく切りにします。にんにくはみじん切りにします。別のフライパンにサラダ油少々(分量外)とにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたら蓮根を加えて透明になるまで炒めて火を止めます。
- 1.と2.をひとつのフライパンに合わせて中火にかけ[調味料パート]を加えます。水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。皿に盛って刻みネギを散らして戴きます。
【一口メモ】
- いかにも中華料理って感じの味に仕上がりました。オイスターソースを抜いて砂糖を足して醤油を増やしたら和食っぽくなるんだろうな。具材は同じなのになんだか不思議。
- ピリ辛が好みなら豆板醤を入れるのもありです。もっとお手軽に済ませるには更に盛ってから一味唐辛子を振りましょう。
- 豚もも肉や鶏もも肉を使っても美味しくできますよ。