おせち料理は●●だけあれば良い!
なんて思っている人は案外多いんじゃないでしょうか。
僕の場合「おせち料理は数の子の醤油漬けだけあれば良い!」と思っちゃう人です。
「おでんは●●だけあれば良い!」
「串カツは●●だけあれば良い!」
「ピッツァは●●さえ載っていれば良い!」──世の中にはバリエーションは星の数ほどあるよという料理ジャンルがあります。
なのにその星の中からたった一つを目当てに箸を取る人も一定数いるのです。
ちなみにうちの2人の娘はともに「おせち料理は栗きんとんだけあれば良い!」派です。
けれど子供の頃から
「お姉ちゃんのほうがいっぱい食べた」だの
「ちょっと栗きんとんばっかり食べないでよ」という喧嘩になったことがありません。
なぜなら──姉は「栗きんとんは好きだけど栗は嫌い(をい)」派、妹は「栗きんとんは好きだけど芋餡は嫌い」派なのです。
なので姉妹で嫌いなアイテムを押し付け合うと押し付けられた方は嬉々としてそれを食すという非常に合理的なシェアが成り立っているんですねw
どうやら世の中の「●●だけあれば良い!」派の中には「●●の中のここだけが好き」または「ここだけは嫌い」派という変化球的派閥が存在するようです。
ならば「●●は好きだけどそれに〇〇も加わったら最強!」なんて言い出す鬼に金棒派がいても良いじゃん。
この料理を作りながらそんなことを考えちゃいました。
甘くてじわっと辛いエビチリは大好物だけどそこにふわふわ卵を合わせるコンビネーションは控えめに言って無敵です。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- むき海老:50g
- 卵:1個
- にんにく:ひとかけ
- 生姜:スライス1枚
- 豆板醤:6g(小匙1)
- サラダ油A:8g(小匙2)
- サラダ油B:4g(小匙1)
[餡パート]
- 水:80g(80ml)
- 鶏がらスープの素:2g
- 酒:5g(小匙1)
- トマトケチャップ:15g(大匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
- 片栗粉:4.5g(大匙1/2)
【作り方】
- 卵は割ってよく溶きほぐします。にんにく、生姜はみじん切りにします。[餡パート]を合わせてよく混ぜておきます。
- フライパンにサラダ油Aを入れて強火にかけます。フライパンが温まってきたら卵を流しいれ半熟のスクランブルエッグにして一旦皿に取ります。
- 2.のフライパンを洗わずにサラダ油Bとにんにく、生姜を入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら海老を加えて中火にしさっと炒めます。
- 3.に[餡パート]を加えて水気を飛ばしながら絡めます。水気が半分くらいになったら3.の卵を戻して手早くかき混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- 甘い餡が後からじわっと辛くなるテイストがたまりません。海老だけでも十分美味しいけどふわふわ食感の卵が加わると良いアクセントになります。そして卵を加えることで辛さはマイルドになるので辛いのが苦手な人でもこれなら大丈夫じゃないかな。
- このレシピは酢豚を主菜にした献立の副菜として組んだのでボリューム的にはちょっと少なめです。主菜として扱う場合は全体的に材料、調味料の量を増やしてください。
- 海老は殻向きをしなくて済むようむき海老をチョイスしました。ただより本格的なエビチリを楽しみたい場合は殻付きの大ぶりな海老をおススメします。殻を剥くのがちと手間ですが。
- 限られた予算の中でボリュームアップを図りたい場合は細切りにしたじゃがいもを軽くレンチンしてから加えるのもありです。意外と違和感なく馴染みますよ。