職場の同僚が一時期「秋吉」という焼き鳥チェーン店にハマっていたことがありました。
ある時彼が後輩2人を引き連れて同店を訪れた時の話が今でも語り草になっております。
彼は焼鳥の中でも無類の砂肝好き。
そして類が類を呼んだのかその時連れて行った後輩2人も砂肝が大好きだったらしい。
で、テーブルに着くや否やオーダー。
「砂肝、150本焼いて」
……。
えと、大阪人は時々変に大きな桁の数字で会話したがる習性があるにはあります。
「おばちゃん、このチロルチョコなんぼ」
「30まんえん」
「ほな50まんえん」(50円玉を出す)
「ほい、20まんえんお釣りな(10円玉を2枚返す)」
てな具合に。
けど、この秋吉でのオーダーはそういうノリではなかったのです。
本当に彼らの目の前には150本の砂肝の串が並んだというw
ま、秋吉というお店に行ったことのある人ならご存じだと思うのですがあそこの注文の最低単位は5本でそれから10本、20本と言ったキリの良い本数で頼むのがお約束ではあるのです。
けど、それにしても150本は圧巻だったでしょうね。
一応、一人50本ずつ食べるつもりの注文だったらしい。
まあ、この同僚はかなり極端かつ特殊な例で鶏肉の部位の中でも砂肝はどちらかというと「砂肝? それ何?」という人も多い認知度のあまり高くない部位だという気がします。
なので
「冷蔵庫に砂肝が残っているよ。好きに調理して食べてね」
なんて置手紙を残されてもどうして良いか困る。
なんて人も多いんじゃないでしょうか(てか、そんな置手紙をする母ちゃんはまずいないかw)。
ま、焼鳥屋のメニューにあるくらいなので焼くなり炒めるなりすれば食べられるだろうと容易に想像できるとは思うのですが「なんかそれっておかずというよりおつまみみたくね?」と考える人もいるかも。
けどね、この料理のように野菜と一緒に炒めてしまえばそれなりにボリュームのあるおかずにできたりするんですよ。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- 砂肝:100g
- 茄子:中サイズ1本または小サイズ2本
- 玉ねぎ:1/2個
- サラダ油:24g(大匙2)
- 片栗粉:適宜
- 塩、ブラックペッパー:少々
[調味料パート]
- オイスターソース:18g(大匙1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:5g(小匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 七味唐辛子:ひと振り
【作り方】
- 砂肝は薄くそぎ切りにして塩、ブラックペッパーを振り薄く片栗粉をまぶします。茄子はがくを取って乱切りにします。玉ねぎは細切りにします。[調味料パート]は合わせてよく混ぜておきます。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ1分温めます。これに砂肝を加えて揚げ焼きにします。砂肝の表面に焼き色が付いたら茄子を加えて油を吸わせながら炒めます。
- 2.に玉ねぎを加えてしんなりするまで炒めます。これに[調味料パート]を加えて絡めながら水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 甘みを抑えてピリ辛に特化した味付けにしています。おかずにしても良いですが酒の肴向きかな。
- 砂肝はコリコリした食感が特徴ですが硬いものが苦手な方にはやや抵抗があるかも。けどこのレシピのようにごく薄めにそぎ切りにすれば気にならなくなると思います。
- 辛いのがお好きな方は[調味料パート]に豆板醤や鷹の爪を加えて辛味を重層的に強化してみてください。
- 小さい子供さんがいらっしゃるご家庭や辛いのが苦手な方は七味唐辛子を控えて砂糖を3g(小匙1)程度加えてください。ちょっと和風に寄せた甘辛味に仕上がります。