以前、トリビアの泉で取り上げられていたネタに「江戸時代、エジプトのピラミッドの前で写真を撮られた武士がいた」というのに思わず「へえ」ボタンを10回くらい連打した覚えがあります。
何事にも最初というのはありますがそれが意外に古かったというのもままあることみたいですね。
たとえば、日本最古の製パン工場は江戸時代に伊豆に造られました。
けど、これにはちゃんと理由があります。
伊豆と言われてもピンと来ないかもしれませんが「下田の近く」と言われるとあ、って思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そう下田は黒船が来航した場所。
当時、幕府は西欧諸国とわりと本気で戦争になるかもしれないと準備を始めていたのです。
戦争になった時にまず必要になるのは兵糧。食料の備蓄ですね。
そこで幕府が着目したのが渡来したばかりだったパン。
米のように煮炊きする必要がなく日持ちもする。これを大量に作れる工場を作ろうというのが動機だったようです。
同じようにすき焼きが初めて文献に登場するのは江戸前期。
「杉焼き」と書かれて鯛の味噌煮だったみたいです。
なんか僕らがイメージする料理とは別物ですね。
江戸後期になると鋤焼きの字が充てられ野鳥を使った料理が登場。
これが維新後、牛肉食の伝来で僕らの知るあの料理になった模様。
更に21世紀。そのすき焼きの進化系料理としてこんなのはどうだろうと思い付きで作ってみたのがこの料理だったりします。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 牛肉:150~200g
- 木綿豆腐:半丁
- 白ネギ:半本
- サラダ油:少々
- カレールウ:3かけ
[煮汁パート]
- だし汁(かつおダシ):450g(450ml)
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:18g(大匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 砂糖:3g(小匙1)
【作り方】
- 肉と豆腐は食べ易い大きさに切ります。白ねぎは5mm幅の斜め切りにします。
- 小鍋にサラダ油と肉、白ねぎを入れて中火にかけて炒めます。色が変わり始めたら[煮汁パート]の濃口醤油と砂糖を加えて1分ほど煎り付けます。
- [煮汁パート]の残りを加えてひと煮立ちさせ弱火で5分煮込みます。これにカレールウを加えて煮溶かしながら弱火で10分煮込めばできあがり。
【一口メモ】
- 肉豆腐を作ると見せかけて最後の最後にカレーにしてしまうという料理です(って、見せかけなくても良いのだけど^^;)。すき焼きの進化系、純和風なカレーが楽しめますよ。
- お肉は豚肉や鶏肉でもOKです。ついでにしらたきなど入れても楽しいかも。
- お好みで七味唐辛子や粉山椒を振っても美味しいですよ。