欧米のレシピを読んでいると材料表に「卵○パウンド」なんて書いてあるのを見かけることがあります(グラムで書いてある時もあります)。
え、卵を重量で書くってどういうこと?
いや、卵は1個、2個でしょ。
と思っちゃうのですがどうやら海外では卵が量り売りされていることがあるらしい。
もっというと卵を割って、溶いて、紙パックに詰めたものが売っているらしい。
日本人の僕らからするとなんか不気味な気がするのですがこれはしぼりたての牛乳をそのまま売っちゃうと細菌とかが怖いので殺菌して紙パックに詰めて売るのと同じ考え方だそうです。
卵はサルモネラ菌が怖いのでその対策として割って、溶いて、低温殺菌して詰めているのだとか。
けど、慣れてしまうと紙パックの卵はほしいだけ使えるので案外便利な気がします。
日本のように1個ずつ使うという方式だと1個分も必要ない時に卵液が余っちゃいますから。
カツなどの揚げ物をした時に悩ましいのは揚げ種にまぶした後に中途半端に残る卵液。
捨ててしまうのはもったいないしオムレツやスクランブルエッグにするには少な過ぎる。
ついインスタント味噌汁と合体させて飲んだりするのですがひとつの解決法として炒め物を卵とじにするのに使うという手があります。
たとえばこの料理。
もちろん卵を1個まるごと使っても良いのですが卵半分とかでも十分成立しますので知っておくと便利ですよ。
余談ですが海外でも日本と同じように割っていない卵もパックに詰められて売られています。
ただ日本のパックが10個詰めなのに対してあちらは12個,普通だとか。
単位の発想がダースなんですね。
【材料】(1人分)
-調理時間:8分-
- 青梗菜:1株
- しめじ:1/4株
- 卵:1個(カツなどの使い残しの卵でも可)
- ごま油:4g(小匙1)
[調味料パート]
- 鶏ガラスープの素:小匙1
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- 酒:10g(小匙2)
【作り方】
- 青梗菜は根元を落として葉と茎に分けてざく切りにします。しめじは小房に分けます。卵はよく溶いておきます。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけ青梗菜の茎を入れて2分炒めます。これに青梗菜の葉としめじを加えて葉がしんなりするまでさっと炒めます。
- 2.の青梗菜、しめじを端に寄せて卵液を流し込み焼きます。半熟くらいに固まってきたら端からめくって上面の卵液をフライパンにこぼしてまた焼きます。これを2,3回繰り返したらフライパンの中身全体をざっとかき混ぜます。
- 3.に[調味料パート]を加えて和えながら水気がなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 具材に肉はないけれど卵が入るだけでただの野菜炒めが急にリッチになります。味付けは中華風の塩系に寄せてみました。和食の味に飽きている時にぜひどうぞ。
- カツを揚げた時に揚げ種にまぶす卵液が余っちゃいますがあれを再利用するのにもってこいな一皿です。トンカツを食べる日にはちょっと思い出してみてください。
- 炒め物に使える野菜なら具材は何でもありです。冷蔵庫のありあわせで八宝菜のように賑やかにしても良し、もちろんお肉を入れてもOKです。