昔々、病弱だったスペインの王様が侍医にこう言われます。
「お酒だけ飲むのは体に負担がかかってよくありません。ワインと一緒に何か料理を食べなさい」
言ってることは間違っちゃいないのですが、それ病弱な人に言うこと?
って、気もしますよね。
むしろ、お酒を控えさせるべきではないかと^^;
とまれ、その健康法を守った王様はやがて元気になったそう。
気を良くした王様は国中の酒場に酒を出す時は必ず小皿料理を付けるようにというお触れを出しました。
最初はパンにハムを載せたものをワイングラスに乗っけただけみたいな簡単な料理だったのですが(当時の酒場はハエが飛び回っていたのでワインにハエがたかるのを避けるのにも都合が良かったらしい)、やがて凝った料理を出す店が現れて評判を取ります。
すると我も我もと店同士が競い合い酒場で出される小皿料理はタパスと呼ばれる一大料理体系に発展していきました。
いやだから健康のことを考えるとお酒を控えた方が良いのでは……以下、略。
近頃は日本でも街中にスペインバルなどを見かけるようになりタパスもそれなりに認知度が上がってきた模様。
その代表選手のアヒージョなんかは知っている人が増えました。
そういえば、以前、アニメのゆるキャンでもキャンプ場で作ってたな。
特に目的を考えずに買ってきた鶏肉がありまして、ちょっと変わった料理が食べたいなと思いこんな料理を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:30分-
- 鶏もも肉:1枚(300g)
- じゃがいも:小2個
- にんにく:ひとかけ
- 塩:3g(小匙1/2)
- 鷹の爪:半本
- ローズマリー:少々
- オリーブオイル:39g(大匙3)
【作り方】
- 鶏肉、じゃがいもは小さめに切って耐熱皿に詰めます。オーブンを230度に予熱します。
- にんにくはスライスまたはみじん切りにし、鷹の爪は小口切りにして塩と一緒に1.の耐熱皿にふりかけます。オリーブオイルを回しがけローズマリーをトッピングします。
- オーブンで10分焼き、大ぶりのスプーンでかき混ぜて更に10分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- シンプルな味付けだけど飽きが来ない。何よりオリーブオイルってこんなに美味しいんだと感じられる1品です。ローズマリーの風味も良い感じ。
- 一見、焼き物に見えますが実はオリーブオイルで煮る煮物です。直火にかけずオーブンの輻射熱で時間をかけてじんわり火を通すのがポイント。
- お好みでブラックペッパーなどのスパイスを加えても美味しいですよ。