世界地図を広げてアメリカ合衆国はどこにありますか?
と聞かれれば誰でも迷うことなくその場所を指せるでしょう。
でも、チュニジアはどこにありますか?
ベリーズはどこにありますか?
なんて訊かれて迷わず正しい位置を指せる人は案外まれかも。
世界には196の国があるそうですが僕らがその位置やどういった国かを知っているのはほんの一握り。
それ以外の国は名前すら聞いたことがない国もたくさんあります(逆に196国全ての名前をそらで言える人がいたら凄い!)。
僕ら日本人にとってジョージアもそんな国の一つかも。
場所は西アジアまたは東ヨーロッパと呼べるロケーションで北はロシアと国境を接し南東にアゼルバイジャン、南にアルメニアとトルコ、西は黒海に接している国です。
名前になじみがないのも無理はなく1991年のソ連崩壊の際に独立国家として誕生した若い国ですからそれ以前の歴史にその名前は登場しません。
国の場所ですらおぼつかないくらいですからその国の食生活など知る由もない、はずだったのですが……
牛丼でおなじみの松屋がジョージアの名物料理をモチーフとした「シュクメルリ鍋定食」というのを発売したことから一気にこのジョージア料理は脚光を浴びます。
2021年にはこの定食が復刻したそうなので日本人の舌に合う料理だったんでしょうね。
過日、ネットでレシピを見かけて気になっていたのですがちょうど冷蔵庫に鶏もも肉が半分残っていたのでこれは作ってみるしかないかと思ってさっそくトライしてみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 鶏もも肉:1枚(約300g)
- 塩、ブラックペッパー:少々
- オリーブオイル:8g(小匙2)
- バター:8g(小匙2)
- 生クリーム:200g(カップ1)
- 牛乳:100g(カップ1/2)
- おろしにんにく:ひとかけ分
- とろけるスライスチーズ:1枚(またはピザ用チーズ30g)
- 粗挽きブラックペッパー:少々
【作り方】
- 鶏肉は食べやすい大きさに切ります。冷たいフライパンに塩、ブラックペッパー、オリーブオイルを入れ鶏肉を加えてよくまぶして皮目を下にして重ならないように並べます。待っている間にスライスチーズは細かく切っておきます。
- 1.にバターを加えてごく弱火にかけ10分焼きます。鶏肉をひっくり返して更に5分焼きます。一旦、鶏肉を皿に取ってキッチンペーパーで鶏の脂を吸い取ります。
- 2.のフライパンを洗わずにおろしにんにくを加えて弱火にかけます。香りが立ってきたら生クリームと牛乳を加えてひと煮立ちさせます。
- 3.に鶏肉とスライスチーズを加えて絡めながら1分煮ればできあがり。お皿に盛って粗挽きブラックペッパーを振って頂きます。
【一口メモ】
- にんにく効果なのか、なんか元気が出るミルク煮です。生クリームとチーズで風味が濃厚になっているところも良いなぁ。
- シュクメルリはジョージアの郷土料理です。ジョージアはトルコに隣接している国で古くはシルクロードの通過地点。自然と異国の料理が交じり合う風土が醸成されていて洗練された料理がたくさんあるお国柄なんですよね。
- ミルク煮と書きましたが煮込むのではなくあくまでもミルクソースを絡める感覚で手早く仕上げるのがコツです。
- 鶏肉は胸肉やささみでもあり。焼いた白身魚でも美味しくできると思います。お好みでマッシュルームなどの茸やお好みの野菜を加えても美味しいですよ。