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サラダ

小松菜と鮭のサラダ

野菜以外の食材が入ったサラダを初めて食べてのはいつのことだったか──ふと、そんな疑問が脳裏をよぎりました。

過日、イタリアンドレッシングのレシピを書くに際してサラダとドレッシングの歴史を調べていて浮かんだ素朴な疑問です。

少なくとも僕が小学生だった昭和四十年代はまだ「サラダは野菜を使った料理」という認識だったのですが(なので子供にはイマイチ人気がなかった)……

で、その疑問を解き明かすべくちょっとリサーチしてみました。

  • 1959年日本初のドレッシング(フレンチドレッシング)が新発売。

この頃のサラダはトンカツに添える千切りキャベツのように付け合わせ的な位置づけだったらしい。

  • 1960年代半ば(僕が生まれた頃)、レタスやトマトなど新しい野菜が登場。
  • 1970年代後半、サラダをより身近なものにすべく醤油味の和風ドレッシング登場。
  • 1980年代半ばドレッシングは和洋中と百花繚乱時代に突入……

って、まだこの頃は野菜オンリーが主流だったらしい。

  • 1993年頃(バブル崩壊くらいかな)具沢山のおかずサラダ登場。

どうやら野菜オンリーでなくなったのは平成になってからみたい。

そんなに最近(でも、ないのか?)だったんだ。

では、最初に使われた具材はなんだったんだろうと記憶を探ってみました。

たぶん、ハムか茹で卵かな。

茹で卵は半分に切って添えるか楽器のハープみたいな器具で粗みじん切りにして和えるかしていたと思います。

それを更にマヨネーズで和えて……

って、なんかサンドイッチの具材だな。

おかずサラダの原型はサンドイッチの具材から派生したのかもと思い至りました。

  • 1999年にはシザーサラダドレッシングが商品化され、もはやサラダは付け合わせではなく主菜にもアラカルトにもなり得る料理へと発展していった模様。

おそらくこの頃までにファミレスのサラダバーも定着していったんじゃなかったかな。

今ではローストビーフなどと合わせた贅沢なサラダやシーフードサラダなど多種多様。

冷しゃぶサラダなど料理の国籍がよくわからないサラダもたくさんあります。

ま、おいしけりゃなんでも良いのですが。

過日、そろそろ使い切らないといけない小松菜が冷蔵庫にちんまりと残っておりました。

おひたしにしたらたぶん3口かそこらでなくなってしまう量。

ということでとっておきの塩鮭と合わせて平成生まれらしいおかずサラダを作ってみました。

【材料】(1人分) 

調理時間:15分-

【作り方】

  1. 塩鮭は魚焼きのグリルで皮を上にして8~10分、ひっくり返して3分焼きます。皮を剥いで骨を取り身を粗ほぐしします。
  2. 鮭の皮は耐熱皿に入れて電子レンジの強(600または500ワット)で1分チンしてカリカリにします。これをキッチンバサミで粗みじんに切ります。
  3. 工程1.~2.と並行して小松菜を茹でるお湯(分量外)を沸かします。待っている間に小松菜をざく切りにして葉と茎に分けます。湯が沸いたら茎を入れて2分、更に葉を入れて1分茹でます。ざるに揚げて湯切りし、流水で粗熱を取って氷水で急冷します。 ※氷水で急冷することで鮮やかな緑色を保てます(色止めという技法です)。サラダは具材の色彩が重要になる料理ですので面倒がらずにひと手間かけましょう。
  4. サラダボウルに水気を切った小松菜と鮭の身を合わせてイタリアンドレッシングをかけてよく和えます。仕上げに鮭の皮を振りかければできあがり。

【一口メモ】

  • それ単体ではボリューム感がなかった小松菜が鮭とコラボすることでしっかりしたおかずになりました。さっぱりしたドレッシングの風味も楽しい1品ですよ。
  • このレシピの段取りポイントは鮭を焼き上げるまでに小松菜の茹でと色止めを済ませておくこと。焼きあがったらすぐに仕上げに入れます。
  • 更なる段取りポイントは鮭の皮を剥いで電子レンジに放り込んだら待っている間に盛り付けを始めましょう。そうすればレンジがチンと鳴る頃には鮭の皮チップをふりかけるばかりになっています。
  • 小松菜を茹でる代わりに電子レンジでチンする手順が書かれたレシピを見かけますがおススメしません。電子レンジは火力が強すぎて制御が難しいので火が通り過ぎると思うのです。
  • ちょっと贅沢ですが焼き鮭の代わりにサーモンなどの刺身を使うとリッチなシーフードサラダになりますよ。
  • 鮭は脂が乗っているので酸味の強いさっぱりめのドレッシングを合わせるのが吉。このレシピではレモン果汁を使ったイタリアンドレッシングを使ってみました。

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