ドラマ版「異世界居酒屋のぶ」の評判が良いようです。
既にシーズン3。
それだけ続くということは一定の評価を得ていると制作側も感じている証左なのでしょう。
ストーリーをざっくり説明すると京都の路地裏に開業した居酒屋の入り口が中世ヨーロッパ風の異世界に繋がってしまったという設定。
店を訪れる異世界の客たちが織り成す人間模様と旨そうな料理が魅力的な作品です。
シーズン1の第一話を観た時は正直「なんじゃこら?」と思いました。
あからさまな日本人顔の俳優たちが金髪のウィッグをかぶって登場──あまりにも似合わない。
あまりにもそぐわない。
なんて思ったものです。
けど、物語が進むにつれてそれが気にならなくなったということは視聴者が慣れたというだけではなく脚本と役者たちの技量の賜物なのでしょうね。
あ、もちろん原作のストーリーもよくできています。
そういえば僕が中学生くらいの頃、母に連れられて加藤剛が主演するマクベスを観に行ったことがあります。
ご存じシェイクスピアの4大悲劇のひとつ。
物語の舞台はスコットランドなので登場人物は全て外国人──という設定なのですが演じているのは全て日本人。
それでも気にならなかったのは演出の妙なのでしょう。
料理の世界にも似たいたずらを仕掛けたものがあります。
どこからどうみても洋食。
けど、使われている素材はどれも和食のそれ。
なのに違和感がないだけでなく、洋食では味わえない日本人の根っこに響くものがあったりします。
日本人が演じる外国人が織り成すドラマというのも案外ネイティブでは醸し出すことができないテイストを持つものなのかもしれません。
【材料】(1人分)
-調理時間:20分-
- ご飯:1膳分
- 塩鮭:1切れ
- バター:5g
[ホワイトソースパート]
- 牛乳:200g(カップ1)
- 餅:1個
- コンソメの素(顆粒):3g
- ホワイトペッパー:少々
【作り方】
- 鮭の皮を剥ぎます。フライパンにバターを入れて中火にかけます。バターが半ば融けたら鮭の身と皮を加えて蓋をし、弱火で片面3分ひっくり返して3分焼きます。
- 1.をやっている間にお餅を薄くスライスして更に細かく刻みます。
- 小鍋に[ホワイトソースパート]を合わせて中火にかけひと煮立ちさせます(吹きこぼれ注意)。火を弱火にして泡立て器でかき混ぜながら餅が溶けてとろみが付くまで5分ほど煮込みます。
- 1.の鮭の身を粗くほぐしてご飯と混ぜます。これを耐熱皿に敷き詰めます。その上から3.をかけて均等に均します。更に粗く刻んだ鮭の皮を散らします。
- 4.を高温のオーブントースターで10分焼けばできあがり。
【一口メモ】
- 一見、正統派のグラタン料理に見えるヴィジュアルですが味は全く別物です。餅を使ったソースがご飯と混ざるとさながらおじやのような優しさ。これは日本人にこそその良さがわかる料理な気がします。
- [ホワイトソースパート]の牛乳を豆乳に替えると更に和のテイストが強くなります。和風の洋食というよりはもはや洋食に擬態した和食といったところでしょうか。
- 塩鮭が塩気を含んでいますので[ホワイトソースパート]の味付けは少し控えめにしましょう。
- [ホワイトソースパート]にスパイスを加えると味が複雑になって楽しい。クローブ(パウダー)、ナツメグ、シナモンなどがおススメです。