厚切りの牛肉をフライパンなどで焼いた料理をなんと呼ぶか?
と訊かれると「ビーフステーキ」と呼ぶ人もいれば「ビフテキ」と呼ぶ人もいます。
で、もしかしたら「ビフテキってビーフステーキの略でしょ。どっちでもいいじゃん」と言う人もいるかもしれないのですが……
ビフテキはビーフステーキの略ではありません。
僕も最近知ったのですがビフテキの語源はフランス語でステーキを指す言葉、bifteck(ビフテック)から来ているそうです。
では、厚切りの豚肉をフライパンなどで焼いた料理をなんと呼ぶか?
と訊かれたらなんと答えるでしょう?
とんてき、ポークチョップ、ポークステーキ、ポークソテー、ポークチャップ……。
なんかいろんな呼び方が思い浮かびます。
けど、これらはちゃんと別々の料理なんですよ。
まず、とんてきは四日市のご当地グルメ。
ソテーした厚切りの豚肉で、にんにくと一緒に濃い目のソースが絡められているものを指すそうです。
ついでに言うとたっぷりの千切りキャベツが付いてくるのがお約束らしい。
次にポークチョップは骨付きの豚肉を使うのが特徴。
なので他の料理とは部位が違います。
更にポークステーキやポークソテーは厚切りの豚肉を少量の油で焼いたビフテキに似た料理です。
ソテーは本来、ステーキの焼き方とは違う調理法なのですがこの辺はいささかごちゃ混ぜになっている観があります。
そして、ポークチャップはポークステーキに比べると薄めの肉を使うのが特徴。
そして味付けはトマトケチャップを主体にした甘めのソースを絡めるのがお約束です。
なので、この料理のようにケチャップ以外を使うと厳密にはポークチャップとは言い難いのですがかといって他に呼び方を思いつかなかったのでこの名前になりました。
以上、言い訳けおわり。
【材料】(1人分)
-調理時間:12分-
- 豚ロース肉:厚さ1cmくらいの薄めのとんかつ用1枚
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 強力粉:少々
- オリーブオイル:4g(小匙1)
[ソースパート]
- 梅干し:1粒
- はちみつ:3.5g(小匙1/2)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
【作り方】
- 豚肉に塩、ブラックペッパーをまぶし更に強力粉を薄くまぶします。更にオリーブオイルをまぶして冷たいフライパンに載せます。これを弱火にかけて5分焼きます。ひっくり返して更に5分焼きます。
- 1.をやっている間に[ソースパート]の梅干しは種から外して包丁で叩きます。これに[ソースパート]の残りを合わせてよく混ぜておきます。
- 2.の豚肉を食べやすい大きさに切り[ソースパート]をたっぷりかければできあがり。
【一口メモ】
- 甘酸っぱいソースが豚肉の脂っこさを抑えてさっぱりとした風味を演出してくれます。夏の暑い日などには特におススメの一皿ですよ。
- お肉の焼き物にまぶす小麦粉は薄力粉より強力粉がおススメ。表面がカリッと仕上がります。
- 付け合わせはキャベツが定番です。できればしそ風味のドレッシングをかけると豚肉の梅ソースともばっちり好相性です。
- 梅干しはお好みではちみつ漬けのやつを使ってください。甘酸っぱさが強化されてフルーティーな美味しさが楽しめます。