深夜放送──というとイマドキはアニメか30分モノのショートドラマが定番ですが感心するのはほぼ全てが新作であること。
僕が学生だった1980年代の深夜番組の定番はドラマの再放送か古い映画でした。
視聴率が期待できない時間帯であることを考えると今はすごく頑張っているなぁと素直に思います。
で、僕が学生だった頃。
再放送のドラマの定番といえば70年代の青春ドラマ。
村野武範や中村雅俊が主演のやつ。
そろそろ眠たくなる時間帯、酒をすすりながらぼぉっと鑑賞するにはうってつけの題材でした。
振り返ると変な設定が多いし、やたら熱血で暑苦しいし、学生は青春しないとダメみたいな宗教にも似た狂信的なところはあるしで良質なドラマとは言い難い気がするのですがなぜか時々またむしょうに観たくなることがあります。
一連の青春ドラマにはいろいろお約束があったのですが、そのひとつに主人公の熱血教師に生徒たちが変なあだ名を付けること。
ハンソク、ビギン、ゲットアップなどなど、なんかあだ名まで暑苦しい(笑)
そして、僕の中で特に印象に残っている中村雅俊さん主演の「青春ド真中!」での彼のあだ名は「バクダン」でした。
って、それを言いたいだけの長い前フリ(笑)
寡聞にして最近まで知らなかったのですが「ばくだん丼」という丼があるらしい。
刺し身(主にマグロ)と卵、納豆、オクラ、山芋などねばねばしたもののオンパレードがトッピングの丼です。
名前の由来は諸説ありますが一説によると「かやくになる具材をいろいろ載せた丼」から来ているとか……
旨いこと言うなぁ。
ぶりの刺身が安かったのとそろそろ食べきらないといけないオクラがあったので古き良き時代の青春ドラマを思い出しながら件のばくだん丼を試しに作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:6分-
- ご飯:お茶碗山盛り1杯分
- 刺し身:主にまぐろ、ぶりなど適宜
- 卵:1個
- 納豆:1パック
- オクラ:2、3本
- 蕎麦の返しまたはめんつゆ:小匙1×2杯
- 白ごま:適宜
【作り方】
- オクラを茹でる湯(分量外)を沸かします。待っている間にオクラのヘタを落とします。オクラを沸騰した湯に入れて強火で1分半茹でて氷水に放ち急冷します。粗熱が取れたら小口切りにします。
- 1.をやっている間に刺し身はぶつ切りにします。納豆は添付のたれ、辛子を加えてよく練っておきます。
- 丼にごはんをよそい卵を卵黄と卵白に分けて卵白と蕎麦の返しを小匙1杯分加えてしゃもじでよく混ぜます。これに刺し身、納豆、オクラをトッピングし白ごまを振ります。
- 3.の中央に卵黄を落とし蕎麦の返し小匙1杯を回しがければできあがり。
【一口メモ】
- 豪快にわしわしとかき混ぜて食べてください。いろいろな具材の混ざった味が口の中に広がって食べるごとに食欲が湧きます。
- ポイントはご飯にも蕎麦の返しで味を付けておくこと。味の付いた多彩な具材を支えるには淡白な白いご飯はいささか弱いです。お好みで寿司酢を加えると風味がさっぱりしてまた楽しいですよ。
- 手持ちがあれば山芋をすりおろしたり短冊にしてトッピングするのもありです。
- およそ薬味に使われるものならなんでも合う丼です。刻みネギ、叩いた梅干しや練り梅、焼きのり、針生姜、鰹節、昆布のつくだ煮など手持ちのある限りぶっこんでください。1段グレートアップした贅沢な丼になります。