コロナの影響で在宅勤務があたりまえになってすっかりご無沙汰していますが横浜に転勤した翌年から僕は毎日お弁当を作って出勤しておりました。
きっかけは近辺に飲食店が何もない辺鄙なデータセンター(コンピュータがぎっしり詰まったビル)に出張することになったこと。
コンビニのお弁当ばかりじゃ味気ないなぁと思って手作りしたのが始まりでした。
根が凝り性なので週末にテーマを決めてそのテーマに沿った献立を1週間分組んで……
なんてやっていました。
そして根がマメな性分なのでEXCELで作ったその献立表は全て取っていたりします。
たとえば2020年2月の献立。
1週目のテーマは「湯治の宿」──手術が終わって退院したばかりだし、ひなびた湯治宿で薬膳料理を中心にした昼食でまったりしてみようという企画──ですって。
そういえば入院してた頃だなぁ。
2週目のテーマは「下町ランチ」ぶらりと日本の下町を歩いていてふと見かけたお店に入ってランチを頂く。
けっして全国区で有名な名物料理ではないけれど土地柄がにじみ出ているようなおかずをいろいろ詰めてみようという企画。
3週目のテーマは「アラカルト」来週からまた入院。
しばらくは病院食が続きます。
ということで、お名残惜しみに脈絡もなく食べたいものを詰め合わせたお弁当を企画。
いろいろ考えてたなぁと我ながら感心感心。
もともとは5日分の献立を脈絡もなく組むのが難しかったので発想の軸になる『テーマ』を決めていたのですが近頃はそんなことをしなくてもなんとなく献立が組めるようになっています。
主菜を決めて、それに合う副菜を決めて、だったらスープはこんな感じ……
なんて、思いつけるようになったのはまさに継続のなせる技かな、なんてひとりごちたりして。
このおかずも冷蔵庫の在庫を見て思いつきだけで作った料理なんですよ。
【材料】(2人分)
-調理時間:18分-
- 豚ローススライス:100g
- 人参:4cm
- ごぼう:4cm
- ごま油:4g(小匙1)
- にんにく:ひとかけ
- 粗挽きブラックペッパー:少々
[調味料パート]
- 味噌:12g(小匙2)
- マヨネーズ:6g(大匙1/2)
- フレンチドレッシング:小匙1
【作り方】
- ごぼうはささがきにするか縦半分に切り薄くスライスします。これを水に10分浸けてアクを抜いてざるに揚げます。
- 1.をやっている間に豚肉は食べ易い大きさに切ります。人参は縦半分に切り薄くスライスします。にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにごま油とにんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたらごぼうと人参を加えて2分炒めます。更に豚肉を加えて色が変わるまで炒めます。
- 3.に[調味料パート]を加えて水気がほぼなくなるまで炒めます。お皿に盛り付けて粗挽きブラックペッパーを振ればできあがり。
【一口メモ】
- 味噌とマヨネーズのコラボで国籍不明の料理になりました。それだけだと味が重たくなるので市販のフレンチドレッシングを少々。酸味が利いてさっぱりした風味が楽しめます。
- 冷めても美味しいのでお弁当の主菜としてもオススメですよ。
- このレシピでは冷蔵庫のありあわせの根菜をチョイスしましたが炒め物に合う野菜ならなんでもありですよ。