店の入口が中世ヨーロッパ風の異世界へと繋がっている居酒屋を舞台にした物語「異世界居酒屋のぶ」に以前ハマっておりました。

読んでいるとなんだか本当に居酒屋のカウンターで酒を呑んでいるような気分になれるんですよね。
店にはいろいろな階級、いろいろな立場の客たちが訪れますがその中で男爵という爵位を持った貴族が訪れるエピソードがありました。
異世界の料理は食べ尽くしたと豪語する彼は主人に「シュニッツェル」を供せよとオーダーします。
聞いたことのない料理名に主人は困惑しますが料理人の自負にかけてどんな料理かさえわかれば作ることができると異世界の衛兵所に料理の中身を訊ねにでかけます──といったエピソードです。
結論からいうとシュニッツェルはカツレツに似たドイツ料理です。

さすがに和食主体の居酒屋に来ていきなり「シュニッツェル」と言われたらわかんないですよね。
世界には同じ料理や似た料理でありながら国によって呼び名が違うものがあまたあります。
たとえばスペインのトルティージャ(厚焼きオムレツ)はイタリアではフリッタータと呼ばれます。

何が違うのと訊かれると「前者はスペイン料理で後者はイタリア料理だ」という答えにもなってないような答えが返ってくるので笑えます。
要は作られる国が違うだけでほぼ同じ料理なんですね。
同様にスペイン料理のカチョポも日本人には耳馴染みのない料理なのですが現物を見たら「なあんだ」と声を上げる人も多いんじゃないでしょうか。

カチョポは肉の間に生ハムとチーズを挟んだ「カツレツ」なのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:7分-
- とんかつ用肉:2枚
- 生ハム:2枚
- スライスチーズ:1枚
- 卵:1個
- パン粉:適宜
- 揚げ油:52g(大匙4)
- [シーズニングパート]
- 薄力粉:少々
- 塩:少々
- ブラックペッパー:少々
- ガーリックパウダー:少々
【作り方】
- 揚げ油をフライパンに張って中火で2分ほど加熱します。
- 1.をやっている間にとんかつ用肉は2枚におろす要領でスライスします(厚みが均等になるように慎重にカットしてください)。これに[シーズニングパート]をまぶします。スライスチーズは半分に切っておきます。
- サンドイッチの要領で2枚の肉で生ハムとスライスチーズを挟んで縁をきちんと圧着します。これを溶き卵にくぐらせてパン粉をまぶします。
- 3.を揚げ油にそっと入れてそのまま1分30秒いじらずに置きます。肉をひっくり返して更に1分30秒揚げ焼きすればできあがり。
【一口メモ】
- にんにくの風味が利いていて食欲をそそります。塩をまぶして生ハム、スライスチーズと塩気のあるものを挟んでいるのでソースなどをかけなくても十分美味しいですよ。
- このレシピの段取りポイントは揚げ油を先に温め始めてそれを待つ間にお肉の支度を済ませること。段取り良く作れます。
- 上手に作るポイントは揚げ焼きの際に肉の口が開いてチーズが流れ出さないようにすること。なのでチーズは半枚くらいの小さめにします。更に油に入れるときはそっと、そして表面が固まるまでいじらないこと。
- 本式には牛肉を使うのですが手軽さからとんかつ用肉を使いました。厚みのしっかりした生姜焼き用のカットを2枚ずつ使っても作れますよ。

