よその国の人から見れば
「ええっ、そんなものを食べるの?」
と思える名物料理がどこの国にでもあるものです。
「そんなもの」
と思ってしまう理由は主に二つ。
「それを食べるのはかわいそう」
という心理からくるもの、たとえば犬、たとえば鯨です(鯨については言いたいことは山ほどありますが^^;)。
もう一つは
「気持ち悪い」
という心理からくるもの。
いなごの佃煮や蜂の子などの料理は外国人には理解しがたいでしょうね。
今でこそ認知度が上がって外国人にも大人気な寿司や刺身ですが、一昔前は「魚を生で食べるなんて理解できない」という意見が圧倒的だったと記憶しています。
こういった意見は逆にその国の人からしたら滑稽でしかなく、「こんなに美味しいのに、絶対人生を損してる」と哀れみの目で見られることがあります。
ですので
「カタツムリを食べるなんてどうかしてる」
と食べたこともないのにフランス人を奇異な目で見るのは如何なものかと思います^^;
前振りが長くなりましたがエスカルゴは食用カタツムリを使ったフランス料理です。
僕の出身の神戸にもこれを出すお店はたくさんありますが、美味しい店のやつはそれはもううっとりするくらい美味しいです。
カタツムリと思うから薄気味悪く思えるかもしれませんが要は巻き貝料理だと思えばどうということはありません。
逆に言うとカタツムリでなくてもこの料理のように巻き貝を使えばそれっぽい料理を作ることができちゃいます。
【材料】(2人分)
-調理時間:30分-
- つぶ貝:(中身の正味量)150g
- バター:30g
- レモン汁:15g(大匙1)
- にんにく:ひとかけ
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- パン粉:適宜
- 青のり:適宜
- 粉チーズ:適宜
【作り方】
- つぶ貝は中身のみのものを購入します。付着している殻を洗い落とし一口大に切ります。ニンニクは微塵切りにします。
- フライパンにバターとニンニクを入れ中火にかけます・。香りが立ち始めたらつぶ貝を加えて1分ほどさっと炒めます。火を止める寸前にレモン汁と濃口醤油を加えてさっと混ぜ火を止めます。
- 2.を耐熱皿に移してパン粉を振り、更に青のりと粉チーズを振ります。230度に予熱したオーブンで約10分くらい焼き色が付くまで焼けばできがあり。
- オーブンがなければオーブントースターで焼いてもOK
【一口メモ】
- ニンニクとバターが良い仕事しています。本体のつぶ貝を放っておいてそれだけ食べたいくらい^^; 青のりの磯の香が遠い国の料理をいきなり身近に感じさせてくれる気がします。
- エスカルゴはの調味はエスカルゴバターというガーリックバーター(ニンニク以外にハーブとレモンを練り込んだバター)を使うのが一般的です。このレシピはパセリを青のりに置き換えた変化球です。
- つぶ貝はちょっと高いので他の貝やイカ、タコなどで作っても美味しいです。変わったところではささみを使うのもありかも。