うちの娘はいわゆるスマホ中毒らしく「なかったら生きていけない」とのたまいます。
けどね、ほんの十年ちょっと前まで誰もスマホなんて持ってなかったんだよ。
けど、みんな「生きていけない」なんて思いもしなくて普通に暮らしていたよ^^
どんなに便利なものでも、どんなに美味しい料理でも、そもそもそれを知らなければそれに恋い焦がれることも、思い煩うこともないわけです。
そう思うとどっちの暮らしのほうが幸せなんでしょうね。
もし、僕が200年前の日本に生まれていたら。僕は一生洋食も中華料理も食べることはなかったでしょう。
きっと醤油辛い料理ばかり食べて一生を終えていたことでしょう。
洋食の味も中華の味も知ってしまった今の僕が想像するとぞっとするような生活で少しだけ娘のスマホに対する言い分も理解できます。
「なんか、ここのところ洋食ばっかりだったからたまには和食っぽいものが食べたいな」 なんてセリフも200年前から考えてみれば贅沢の極みですね。
けど、そんな感慨をよそに臆面もなくたまには和食っぽいものが食べたいなんて思ってこんな料理を作っちゃうのがやっぱり僕らしい^^;
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 牛肉:200g
- ごぼう:10cm
- 生姜スライス:1枚
- サラダ油:少々
- 大根:2cm分の輪切り
[煮汁パート]
- だし汁:100g(1/2カップ)
- 濃口醤油:27g(大匙1.5)
- 酒:22g(大匙1.5)
- 味醂:27g(大匙1.5)
- 砂糖:9g(大匙1)
【作り方】
- 牛肉は食べ易い大きさに切ります。ごぼうは千六本に切って酢水(分量外)に5分晒します。生姜は千切りにします。大根は桂剥きしてすりおろします。
- フライパンにサラダ油と生姜を入れて中火にかけ香りが立ってきたら牛肉、ごぼうを加えて肉の色が変わるまで炒めます。
- 2.に[煮汁パート]をかけてアルミホイルを落し蓋にして中火で10分煮込みます。
- 3.のアルミホイルを取って大根おろしを加え、中火でひと煮立ちさせればできあがり。
【一口メモ】
- ほっこりやさしい気分になれる一皿です。やっぱり日本人って最後はこういう味に還ってくるんだよなぁとしみじみ思っちゃいます。大根おろしが胃に優しい気がするなぁ。
- 工程1.は酢水に晒すごぼうを最初に仕込んでから残りの作業を行うと段取りが良いです。
- 豚肉や鶏肉を使っても美味しくできますよ。あと、人参、きのこ類を加えてにぎやかにするのも楽しいです。
- 溶き卵を加えると柳川風になってまた楽しいです。