『往年』と呼ぶにふさわしいくらい年月が経ってしまった気がする名画に大林宣彦監督の「異人たちとの夏」というのがあります。
公開は988年ですから昭和最後の年ですね。
両親を子供の頃に失くして一人で生きてきた偏屈な脚本家が浅草で父にそっくりな男に出会うという物語でその男に誘われて主人公は彼岸との境の怪しげなけれど懐かしい世界に迷い込んでいきます。
全編、浅草のノスタルジックな風景満載で夏になるとまた観たくなる一作ですがラストの今半(牛鍋屋)での場面はホント秀逸です。
思わず正座して観ないといけない気持ちにさせられます^^;
今半は牛鍋屋ですが、お持ち帰りの佃煮も美味しいです。そして高いです!!
近所のスーパーで今半の佃煮が売られていたのですが、あまりにも高かったので「よし自作してやる」とこれを作りました。
【材料】(3~4人分)
-調理時間:5分-
- 牛もも肉:100g
- 人参:3mm厚スライス1枚
- 生姜:3かけ
- 赤ワイン:30g(大匙2)
[調味料パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:36g(大匙2)
- 砂糖:9g(大匙1)
【作り方】
- 生姜と人参は千切りにします。牛肉は5mmくらいの細切りにします。
- フライパンに赤ワインと牛肉を入れ中火で1分炒めます。これを濾し器にかけてワインと牛肉を分けます。牛肉の表面のアクを流水でさっと流しておきます。
- 2.のワインと生姜、人参、[調味料パート]をフライパンに合わせて中火で半分の量になるまで煮詰めます。
- 3.に牛肉を加えて火を弱め煮汁を絡めながら水気がなくなるまで炒り付ければできあがり。
【一口メモ】
- 結構美味しいです。今半のはたぶん日本酒を使っていると思うのですがワインの風味も悪くないですよ~
- これは売り物ではありませんのでできれば野菜をいろいろ取り混ぜたいところですね。さやいんげんとか緑色の野菜もお薦めです。
- このレシピでは冷えるとかなり硬くなるのが難点。ちょっと贅沢ですが前工程で牛肉を砂糖水で下茹でしておくとかなり緩和されます。砂糖にはお肉を柔らかくする成分が含まれているのです。