「どて焼き」は牛すじを味噌や味醂でじっくり煮込んだ料理で「どて煮」とか単に「どて」とも呼ばれます。
牛すじ以外にも豚肉が使われることもあります。
織田作之助の「夫婦善哉」では主人公の若旦那がこれを好んで食べるので「ドテ焼きさん」というあだ名が付いたくらいだ、なんて描写があります。
少なくとも大正時代には普通に食べられていた料理のようですね。
僕にとっては居酒屋の冬の風物詩というイメージが強いのですが、もちろんお酒を飲まれない方でも普通におかずとして美味しく食べられます。
【材料】(2人分)
-調理時間:20分-
- 豚バラスライス:150g
- こんにゃく:半丁
- じゃがいも:2個
- ごま油:12g(大匙1)
- だし汁:200g(1カップ)
[調味料パート]
- 味噌(できれば赤味噌):18g(大匙1)
- 味醂:27g(大匙1.5)
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- 砂糖:9g(大匙1)
【作り方】
- こんにゃくはスプーンでえぐるようにそぎ切りにして5分下茹でしてアク抜きします(アク抜き不要と書いてあるものはこの手順は不要です)。豚バラと皮を剥いたじゃがいもは食べ易い大きさに切ります。
- 鍋に胡麻油と豚バラ、こんにゃくを入れて中火にかけ1分ほど肉の色が変わるまで炒めます。これに[調味料パート]を加えて和えながら更に1分炒めます。じゃがいもを加えて更に1分炒めます。
- 2.にだし汁を加えて強火にし、ひと煮立ちさせてアクを取ります。落し蓋をして弱火にし、10分煮ればできあがり。
【一口メモ】
- 濃い味噌味がヤミツキになります。ビールも良いですが熱燗との相性はバツグン。たっぷりめに作って冬の夜の寒さを楽しみましょう。
- 味付けのコツは炒める段階で調味料を加えること。この段階で味がしっかりしみるので煮込み時間を短縮することができます。
- お好みで辛子を添えてください。
- 白ネギや人参を入れても美味しいですよ。