この料理は今年(2022年)のお月見の頃にお弁当に入れたおかずですね。
中秋の名月と聞いて思い浮かぶのはすすきと三宝に山盛りにしたお団子ですが、昔はお団子じゃなくて里芋を飾ったとか。
実りの秋、里芋の豊作を祝う行事でもあったんですね。
なので中秋の名月は別名「芋名月」とも呼ばれます。
里芋は縄文時代にインド方面から中国経由で伝来した作物で稲より先に栽培が始まっていたとか。
実は日本人にとって白いご飯より長い付き合いのある食料なのです。
歴史が長い分、その食べ方もいろいろ研究されたみたいで煮物以外にも皮のまま蒸す衣かつぎや衣を付けて揚げる唐揚げ、煮てすりつぶして照り焼きにするなど凝りに凝った調理法がたくさんあります。
子供の頃は「なんか古臭いなぁ」と嫌がっていた気がしますが、おっさんになった今ではイモ類の中で一番好きな部類かも。
過日、いつも行く八百屋さんで里芋の大袋を発見。
しかも100円。
買いましたとも。
で、週明けの出勤日さっそくお弁当のおかずにこんなお惣菜を作ってみたのです。
もうすぐお月見だなぁ。
【材料】(2人分)
-調理時間:16分-
- ささみ:2本
- 里芋(小ぶりのもの):8個
- サラダ油:4g(小匙1)
- 片栗粉:少々
- 白ごま:少々
[調味料パート]
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 酒:7.5g(大匙1/2)
- 砂糖:4.5g(大匙1/2)
【作り方】
- 里芋を下茹でする湯(分量外)を沸かします。沸くのを待つ間に里芋の皮を剥き湯が湧いたら投入して弱火で10分下茹でします。茹で上がったらザルに揚げます。
- 2.をやっている間にささみの筋を取り一口大に切って片栗粉を薄くまぶします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけます。これにささ身を入れて両面焼き色が付くまで焼きます。
- 3.に里芋と[調味料パート]を加えて中火にかけ炒りつけながら水気がほぼなくなるまで焼けばできあがり。器に盛り付け白ごまを振って和えます。
【一口メモ】
- 味付けは定番の照り焼きですが里芋のネットリ感があとを引きます。これ、他のイモ類では出せない食感だよなぁ。冷めても美味しいのでお弁当のおかずにもぴったり。
- お好みで仕上げに粉山椒を振ってください。味がキリッと引き締まります。
- 鶏肉の代わりに豚もも肉を使っても美味しいですよ。あと茹でた人参やいんげんを加えると色目が鮮やかになります。