時雨煮は生姜を加えた佃煮の一種で元々は桑名名物の蛤(はまぐり)を使ったのが始まりだったようです。
ただ、時代が下るにつれて具材はなんでもありになって、生姜を使った佃煮の総称になったみたい。
名前の由来は諸説あるのですが、
- 次々にいろいろな味が口の中を通り過ぎては消えていくのが時雨みたいだから
- 短い時間で手早く作れるから
- 蛤の旬(秋の終わりから冬にかけて)に時雨が降るから
などと言われています。
お肉を食べるのが当たり前の現代では時雨煮と聞いて1番に思い出すのは牛肉かも知れませんね。けど、ちょっとお高めの印象。
この料理では鶏のささみを使うことで、安上がりにかつ牛肉よりずっと上品な味に仕上げています。
【材料】(2人分)
-調理時間:30分-
- 鶏ささみ:3本
[煮汁パート]
- 生姜千切り:スライス3枚分
- 酒:50g(1/4カップ)
- 水:25g(大匙1+小匙2)
- 砂糖:9g(大匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 濃口醤油:14g(小匙2強)
【作り方】
- ささみは筋を取っておきます。生姜は千切りにします。
- フライパンか小鍋に湯を沸かします。沸騰したらささみを入れ30秒茹でたら日を止めます。ささみを時々ひっくり返しながら手で触れるくらいまで粗熱を取ります。ささみをほぐします。
- フライパンに[煮汁パート]とささみを加えて水気がなくなるまで煮詰めればできあがり。
【一口メモ】
- 口に含むと優しい甘辛さが解けてほっこりした気分になります。牛肉の時雨煮よりずっと淡白でその分、上品な味わいですよ。
- ささみを火にかけるのは30秒程度であとは予熱で火を通すのがコツ。身がプリッとしてぱさつきません。
- 酒はたっぷりとできれば普通に飲める純米酒を使ってください。風味が段違いです。
- 同じ要領で白身魚などでもしぐれ煮が作れますよ。