僕は神戸生まれの神戸育ちで学生時代は岡山に行っていたとはいえその後もずっと関西で暮らしていました。
結婚したり、子供が生まれたりで住む場所は西宮から宝塚に変わっていったのですがどこに行っても街並みや商店街の様子に大差はなかったので日本全国がこんな感じだと思い込んでいた節があります。
ところが……
単身赴任で横浜に引っ越してその認識に誤りがあったことに気づきました。
──商店街に並ぶお店のラインナップが違う。
売られている商品も違うのです。
最初に気づいたのは魚屋さんの品揃えだったでしょうか。
関西では売られていないというかそもそも名前すら聞いたことのない魚が売れれていました。
サメの切り身、生のエイヒレ、ごっこと呼ばれる北海道産の魚などなど物珍しくっていろいろ買ったなぁ。
それから八百屋で売られている野菜もやはり関西とは違う気がしました。
ただ、これは関西に戻ってきたら見かけるようになっていたので地域差というより僕が転勤した時期くらいから流行り始めた野菜だったのかも。
そして──関西ではどこの街に越しても1軒以上はあった鶏肉専門の精肉店がどこを探してもないのに驚きました。
GOOGLEで検索しても横浜市内には桜木町の1軒しかヒットしなかったので本格的になかったみたい。
なので横浜で暮らした8年間は鶏肉の変わった部位をほとんど入手できなくてちょっと寂しいななんて思っていましたっけ。
さすがにスーパーの精肉コーナーではレバーや砂肝はあっても、玉ひもや心臓はとんと見かけませんでしたから。
その反動からか関西に帰ってしばらくは毎週のように鶏屋(鶏肉専門の精肉店を僕は勝手にそう呼んでいます)に行っては懐かしの内臓料理など楽しんでおりました。
最近はちょっと頻度が下がったけれどそれでもちょくちょく買って帰ってはこんな料理を作ったりしています。
【材料】(1人分)
-調理時間:8分-
- 鶏ハツ(心臓):100g
- 玉ねぎ:1/4個
- にんにく:ひとかけ
- ごま油:4g(小匙1)
[下味パート]
- 塩、ブラックペッパー:少々
[調味料パート]
- 酒:15g(大匙1)
- 鶏がらスープの素:小匙1/2
【作り方】
- 鶏ハツは横半分に切って血の塊を包丁の刃先で穿り出してきれいに洗います。水気を切って[下味パート]をまぶします。玉ねぎは細切りにします。にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにごま油とニンニクを入れて弱火にかけます。香りが立ってきたら鶏ハツを加えて中火にし、2分しっかり焼き色が付くまで炒めます。
- 2.に玉ねぎを加えてしんなりするまで1分炒めます。[調味料パート]を加えて水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 定番の塩炒めです。ごま油、にんにく、塩の組み合わせはホント鉄板なんだよ。鶏ハツの弾力のある食感も良い感じ。
- 野菜類は手持ちがなかったので玉ねぎのみにしていますができれば炒め物に使えそうな野菜やキノコをプラスしてください。
- 鶏ハツの代わりにそぎ切りにしたささみを使っても美味しいですよ。