なんか見た目からは信じがたいですがキャベツはアブラナ科の野菜です。
つまり、ブロッコリーやカリフラワー、青梗菜や小松菜の仲間なんですよね。
実は世界最古の野菜の一つらしく紀元前千年以上前にイベリア人(イベリア半島あたりに住んでいた人たち)が利用していたとか。
そこを訪れたケルト人に伝わったとか。
ギリシア、ローマ時代より遥か前、もはや神話の時代からあった野菜らしい。
長い歴史の中で品種改良されてきた野菜ですがギリシア時代のキャベツにはブロッコリーのような茎があったらしい。
うーん、ちょっと見てみたいかも。
その割には日本で普及したのは戦後、洋食が一般化してからのことのようです。
僕の勝手な想像ですが普及したての頃は食べ方がよくわからず千切りにして肉料理に添えてマヨネーズをかける一択だったんじゃないかな。
生でも食べられる付け合せの野菜としてまず認知された気がします。
その後、少量のお肉でもボリューム満点に仕上がる野菜炒めの具材の一つとなり、それをCOOK-DOから登場した回鍋肉が後押しして実は火を通して食べても美味しいやんとなった気がします。
それとは別に粉ものの聖地、大阪ではお好み焼きやたこ焼きの具材として独自の発展を遂げてきたと。
とまれ、今ではこの料理のように肉と炒め合わせた皿が出てきてもさほど目新しさは感じません。
むしろありがちな料理に見えちゃいますよね。
けど、味付けに柚子胡椒を使ったこの一品、一口食べるとありきたりな野菜炒めとは一線を画してちょっと目を見張る仕上がりになってるんですよ。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 鶏胸肉:半枚(約150g)
- キャベツの葉:数枚
- サラダ油:8g(小匙2)
[下味パート]
- 酒:7.5g(大匙1/2)
- 柚子胡椒:チューブ1cm分
- 片栗粉:4.5g(大匙1/2)
[調味料パート]
- ポン酢しょうゆ:12g(小匙2)
- 味醂:6g(小匙1)
- 柚子胡椒:チューブ1cm分
【作り方】
- 鶏肉はそぎ切りにして[下味パート]と合わせて漬け込みます。キャベツはざく切りにします。
- フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ鶏肉を加えて弱火で3分焼きます。更にキャベツを加えて中火でしんなりし始めるまで炒めます。
- 2.に[調味料パート]を加えて絡めながら水気がほぼなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 柚子胡椒の香りの鼻に抜ける清涼感がたまりません。ポン酢しょうゆを使っているので風味もさっぱり。夏向けの炒めものだと思います。
- 夕飯の惣菜にしても良いですが、冷めても美味しいのでお弁当のおかずにぴったりです。
- 手持ちがあればにんにくをみじん切りにして工程2.でサラダ油と同時に入れて香りを立たせてください。風味が変わって楽しいですよ。
- さっぱり感を強化したければ生姜のみじん切りを加えるのもあり。仕上げに細切りにした大葉をトッピングすると見た目も涼やかになります。