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鶏肉の料理(和食)

鶏むね肉と茄子の味噌炒め

関西に戻って間もないゴールデンウィークのある日。

僕は冒険の旅に出ました。

淀川を越えよう!

今まで神戸生まれ、神戸育ちの僕にとって大阪に行くための移動手段は電車に乗ることでした。

大阪の街ははるか遠くにあって徒歩や自転車で行けるような場所ではないと思い込んでいたのです。

けど、新しく越してきたのは尼崎市。

大阪市の隣町です。

もしかしたら普通に自転車で行けちゃうかも。

そう思い立ったらすぐに実行してみたくなっちゃったのです。

何度も自転車を停めてはスマホのナビを確認しつつ、神崎川を越えて、十三の街を横切って、そして淀川を越えて──40分ばかりペダルを漕いだらもう梅田の街に僕は立っていました。

あっけなさ過ぎてあの気負いは何だったんだと笑っちゃいましたね。

せっかくなので通い慣らした天満の街で食材の買い出し。

ここには目を剥くようなリーズナブルなお店がひしめいているのです。

よく行っていた輸入雑貨のお店にも寄って……

そこでキッコーマンの「うちのごはん」シリーズに出会ったのです。

COOK-DOが中華料理に特化しているのに対してこちらはお惣菜全般をカバーする合わせ調味料のシリーズです。

いかにも普通の家の普段着の晩ごはんって感じのラインナップに強く惹かれて……

結局何も買わずに家に帰って自作したという(をい)。

その後、近所のスーパーでも「うちのごはん」シリーズは見かけたのでそれほど特別なものではないと知ったのですが冒険の果てに立ち寄ったお店で見かけたそれはなんだか特別な宝物のように思えました。

あれから数ヶ月。

今でも時々「うちのごはん」シリーズっぽいお惣菜を作っては40分の大冒険を思い出して感慨にふけっております。

【材料】(2人分) 

調理時間:18分-

  • 茄子:1本
  • 鶏むね肉:200g
  • 塩、ブラックペッパー:少々
  • (あれば)しめじ:1/2パック
  • サラダ油:適宜

[調味料パート]

  • 味噌:36g(大匙2)
  • 砂糖:9g(大匙1)
  • 酒:15g(大匙1)
  • 濃口醤油:6g(小匙1)
  • おろしにんにく:ひとかけ分

【作り方】

  1. 茄子はがくを取って拍子木に切ります。鶏肉は一口大のそぎ切りにし、塩、ブラックペッパーをまぶします。手持ちがあればしめじは小房に分けます。
  2. 火にかけていないフライパンにサラダ油少々と鶏肉を入れよくまぶし、皮を下にして置きます。これをごく弱火にかけて5分かけてゆっくり火を通します。焼き色が付いたらひっくり返して3分焼いて一旦取り出します。
  3. 2.のフライパンの脂を拭き取り、サラダ油を12g(大匙1)入れて茄子を加え中火で2分、油を吸わせながら炒めます。更にしめじを加えて1分半炒めます。
  4. 3.に鶏肉を戻してさっと炒め[調味料パート]を加えて水気がほぼなくなるまで絡めるように炒めればできあがり。

【一口メモ】

  • 甘辛い味噌味は鉄板の和食って感じですね。なにげにおろしにんにくが食欲をそそります。
  • サラダ油の代わりにバターを使うと風味が跳ね上がって更にリッチなお惣菜になりますよ。
  • ちょっと時間はかかるけど鶏肉はフライパンが冷たい状態からゆっくり火を通すとジューシーに仕上がります。コールドスタートと呼ばれる技法ですね。
  • 味噌は地方によってずいぶん味の違うものがあります。同じレシピを使っても味噌を変えるだけでがらりと風味が変わりますのでいろいろ試してみてください。

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