もはや使い古された常套句ですが、クリスマスに浮かれる人を蔑んで
「本来仏教徒でキリスト教とは縁のない日本人がクリスマスを祝うのはおかしい」
などとおっしゃる方がいらっしゃいます。
けど、日本人にとってクリスマスってそういうもんじゃないと思うんですよね。
戦後復興期にアメリカの映画やドラマが大量に流れ込んできて、それを観た日本人はみんなパーティーに憧れたと思うのです。
おしゃれなドレスやスーツで着飾ってお肉やカクテルなどの料理がどうしようもなく格好良く見えて。
あんなパーティーに自分も参加してみたいと思うのは人情じゃないですか。
お仏壇なら家にあって毎日線香あげて手を合わせてます。
あまりに日常的でそれをおしゃれとは思い難い。
反面、クリスマスは年に一度。
普段触れることのないキリスト教世界のお祭り(お祭りなのかな?^^;)に非日常を感じて憧れてしまうのは仕方のないこと。
日本人がことさらクリスマスを特別視する根っこはそこにあると思うんですよね。
同じ理屈で昭和三十年代、日本はまだまだ魚主体の食卓だったと思うのです。
だから、お肉が食卓に上ると「豪華!!」と感じたのではないでしょうか。
容易に想像できることですが、毎日毎日お肉が続いたとしたらもはや誰も「豪華!!とも「ごちそう!!」とも思わなくなったと思います。
ハレの日はごくまれにやってくるからハレのひ(非日常的な特別な日)なのであって、それ以外の日がケの日(普段の生活を送る日)だからこそ引き立つのです。
お肉に飽きると結局はこういった普段着のお惣菜に戻ってくるんじゃないかなと思いつつしみじみサバを戴きました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 鯖:半身
- 生姜:ひとかけ
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- 味醂: 12g(小匙2)
- 酒:40g(大匙2+小匙2)
- 砂糖:6g(大匙2)
- 水:60cc
【作り方】
- 生姜は千切りにします。鯖は十文字に包丁を入れます。
- 鯖は熱湯をかけて霜降りにします。これを氷水で急冷し血合い等があれば除きます。
- 小鍋に生姜と[調味料パート]を加えてひと煮立ちさせ鯖を加えます。アルミホイルで落し蓋をして弱火にし煮汁がとろりとなるくらいまで減ればできあがり。
【一口メモ】
- 味噌煮も良いけど醤油風味であっさりした生姜煮も捨てがたい。砂糖はお好みで加減して下さい。完全に抜いてしまうのもありかも。
- 青身の魚を煮付ける時は必ず熱湯を注いで霜降りにしましょう。このひと手間で臭みがぐんと抜けます。
- 残った煮汁は冷蔵庫に入れておくとゼリーのような煮凝りになりますので晩酌のお供にどうぞ。一皿で二度美味しい料理です。