次女の高校は制服がない女子校なので常識の範囲内であれば、基本的に何を着ていってもOKということになっています。
が、なぜか彼女は時々制服らしき装いで出かけていくことがあるのです。
その服どうした? とか思っていたのですが、ある時クローゼットの中に何種類かの制服らしきものを発見(いや、わざわざ覗いたわけじゃないですよ。用事があったのです(力説))。
不審……もとい不思議に思って尋ねてみたところ「なんちゃって制服」だよとの返事。
制服がなければないで逆に制服に憧れを持ってしまうのが女心らしい。で、そういった需要は案外あるらしくそれを見越して商売をしている洋品店があるらしいのです。
実は本物ではないのだけれど、如何にも本物っぽく見えるもののことを「なんちゃって○○」と呼ぶようになったのはいつの頃からでしょう?
少なくとも20世紀の頃にはあまり聞いた覚えがないので今世紀に入ってからだと思うんだけどな。
豚の角煮は作ったことのある方ならご存知でしょうが、とても手間とヒマのかかる料理です。
ところが、この料理は25分もあればできてしまう。そのくせ、味も食感も角煮さながらというすぐれものなのです。
【材料】(2人分)
-調理時間:25分-
- 豚バラスライス:300g
- 片栗粉:適宜
- 生姜:スライス2~3枚
- 刻みネギ:適宜
- うずら卵:数個
- ごま油:少々
[煮込みパート]
- 水:100g(0.5カップ)
- 酒:30g(大匙2)
[調味料パート]
- 砂糖:9g(大匙1)
- 濃口醤油:12g(小匙2)
【作り方】
- 生姜は千切りにします。豚バラスライスは重ね合わせて2cm幅に切ります。手でぎゅっと握るように圧着して片栗粉をたっぷりめにまぶします。
- ごま油少々を加えたフライパンを中火にかけて豚肉を加え全面こんがりと焼き色を付けます。
- 2.に生姜、刻みネギと[煮込みパート]を加えてひと煮立ちさせ蓋をして弱火で10分煮込みます。 ※水気がなくなってきたら水を追い足しましょう。
- 3.をやっている間にうずら卵を茹でて(4分くらい)、殻を剥いておきます。
- 3.に[調味料パート]とうずら卵を加えて中火にかけ炒り付けながら水気がほぼなくなるまで煮詰めればできあがり。
【一口メモ】
- えと、普通に角煮の味がします。それに口に入れるとほろりとほどけていく食感まで角煮らしい。今まで手間とヒマをかけていたあの料理はなんだったんだって気がするコロンブスの卵的な料理だと思います。
- ポイントはスライス肉を使っているところ。ミルフィーユ状の層になっているので調味料がその隙間に染み込んであっという間に芯まで(って芯はないんだけど)味が染みていきます。
- 味付けは少し薄味くらいにしてあります。味を見て物足りなければ調味料を加減してみて下さい。特に味の肝になるのは砂糖の甘さ加減だと思います。
- このレシピでは青ネギを使いましたが白ネギを一緒に煮込むと風味が深くなると思います。