江戸の昔、芋は人の命を繋ぐ重要な食糧でした。
年貢に取られて米だけでは生きていけない農家にとって副産物である芋は貴重な栄養源だったと思います。
なので名君と呼ばれる領主はこういった副産物の栽培を奨励したとか、温暖な九州でしか獲れないサツマイモと違って里芋はわりと全国どこででも獲れる農作物でその調理法もバリエーションが豊富な気がします。
時代が下っても里芋は食卓からリタイヤすることなく21世紀の今も愛され続けています。
肉食の文化の登場でこういったお惣菜も考案されたりしているみたい。
ちなみに、この料理は九州の郷土料理だそうです。
【材料】(1人分)
-調理時間:40分-
- 里芋:2個
- 豚こま:50~70g
[煮汁パート]
- だし汁:100g(1/2カップ)
- 味噌:14g(小匙2)
- 酒:11g(小匙2強)
- 砂糖:5g(大匙1/2)
- 白すりごま:大匙1/2
【作り方】
- 里芋は皮を剥いて食べ易い大きさに切り塩(分量外)を振って塩もみします。これを水洗いして沸騰した湯(分量外)に入れ15分ほど串がすっと通るまで下茹でします。 ※塩もみして下茹ですることで里芋のぬめりを取ります。
- 豚こまは食べ易い大きさに切ります。小鍋かフライパンに[煮汁パート]を入れてひと煮立ちさせ豚こまを加えて色が変わるまで煮ます。
- 2.に里芋を加えて落し蓋をし、火を弱めて10分ほど煮含めます。火を止めてすりごまを加えて和えればできあがり。
【一口メモ】
- ほっこり美味しいお惣菜です。胡麻の風味がふわっと口の中に広がるのも良い良い。
- 味噌を醤油に置き換えるのもありだと思います。
- 豚は鶏に置き換えてもありです。あと、野菜類ならさやいんげんや人参などを一緒に煮ても良いかな。