納豆は言わずと知れた身近な栄養食ですが、わりと知られていないこともあるみたいです。例えば……
携行食であって保存食ではない:旅に出るときに藁苞を腰に下げて持ち歩けるよう考案された食品ですが日持ちはしないのです。
冷凍保存が利く:やばくなったら冷凍庫に入れましょう。
納豆の旬は1~3月:え? 旬があるの? って言われそうですが、原料の大豆の収穫期が11月から12月初旬。年を越した新豆
は余分な水分が適度に抜けて身が引き締まり味もひとしおなのです。
卵と混ぜて食べてはいけない:納豆に含まれるピオチン(アトピー性皮膚炎の改善効果などがあります)は卵白に含まれるアビジン
と結合し易く吸収を妨げられるのです。もし、卵と混ぜて食べたければ卵黄のみにするのがおすすめ。
熱を加えてはいけない:納豆に含まれるナットウキナーゼは熱を加えると活性が低下して栄養効果が得られなくなります。
ということで、この料理も名前に偽りがあって納豆は炒めず後から加える手順にしています。
【材料】(2人分)
-調理時間:7分-
- 豚バラまたはももスライス:200g
- 納豆:1パック
- 小松菜:2株
- 刻みネギ:少々
- 豆板醤:6g(小匙1)
- サラダ油:12g(大匙1)
[調味料パート]
- 濃口醤油:12g(小匙2)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- 砂糖:4g(大匙1/2弱)
【作り方】
- 豚肉は食べ易い大きさに切ります。小松菜の茎は1cm幅の小口切りに、葉はざく切りにします。納豆は添付のタレ、辛子も加えてよく練っておきます。
- フライパンにサラダ油と刻みネギ、豆板醤を入れて中火にかけます。香りが立ってきたら豚肉を加えて色が変わるまで炒めます。
- 2.に小松菜の茎を加えて1分ほど炒め[調味料パート]を加えて更に1分炒めます。これに小松菜の葉を加えてしんなりするまで炒めます。
- 3.の火を止めて納豆を加えてざっと混ぜればできあがり。
【一口メモ】
- ちょっと中華風の味付けですが意外と納豆とも合います。しかも納豆は腹持ちが良いのでボリューム満点。肉と野菜の炒めものだけでは量的に物足りない時に特にオススメです。
- 栄養不足が気になっている時におすすめの一皿。ぱぱっと作れて肉、野菜に大豆まで摂れちゃうスグレモノです。
- 調理のポイントは納豆に熱を加えないこと。納豆に含まれるナットウキナーゼの効用が下がります。面倒なのでフライパン上で和えていますが理想はお皿に取り分けてから納豆も分けて加えて下さい。って、さすがに面倒だな^^;
- 小松菜は青梗菜に置き換え可能です。より中華っぽくなりますよ。