「まんが日本昔ばなし」はご長寿アニメ番組でしたがその膨大な話数の中から数々の名作が生まれました。
リアルタイムで視聴していた人なら誰しも1話や2話、お気に入りの話があるんじゃないでしょうか。
僕のお気に入りは「あとかくしの雪」です。
行き倒れの旅人に何か食べさせようと悪いこととは知りながらお庄屋の畑から大根を抜いてくるおばあさんの話です。
翌朝、元気になった旅人は出立しますが早起きのお庄屋に荒らされた畑とそこから続く足跡を見つけられてしまいます。
足跡はすぐには消えまい。
一旦、家に戻って夜が明けたら代官所に届けに行こうとお庄屋はその場を離れます。
ところが季節外れの雪が降って足跡を隠してしまったのでした。
といったお話でした。
ほっこり心温まる人情噺ですが僕がこの話に惹かれたのはそこではありません。
大根が美味しそう!って、そこかい。
呆れるのを通り越してぶれない自分に感心すること仕切りです。
そう寒い冬には大根の煮物は何よりのごちそう。
更に甘い脂をたっぷり含んだ豚バラ肉を合わせれば最強の料理になるのです。
【材料】(1人分)
-調理時間:25分-
- 豚バラ肉(スライス):150g
- 大根:10cm
- 鷹の爪:半本
- サラダ湯:少々
[煮汁パート]
- だし汁(鰹だし):200g(カップ1)
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 酒:15g(大匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- 砂糖:3g(小匙1)
[仕上げパート]
- 味噌:27g(大匙1.5)
【作り方】
- 小鍋に大根を下茹でする湯(大根がひたひたに浸かるくらい。分量外)を沸かします。待っている間に大根の皮をかつら剥きにして1cm厚のいちょう切りにします。お湯が湧いたら5分下茹でしてざるに揚げておきます。 ※大根の皮は細切りにしてきんぴらにすると美味しいですよ。
- 1.と並行して豚バラを食べ易い大きさに切ります。ブロックを使う場合は5mm厚くらいの厚手の小口切りにしましょう。フライパンにサラダ油、小口切りにした鷹の爪を加えて中火にかけ香りが立ってきたら豚バラを加えてざっと炒めます。日を一旦止めて大根の下茹でが終わるまで待機します。
- 2.に[煮汁パート]のだし汁を加えて1分炒りつけます。更に大根を加えて1分炒りつけます。
- 3.に[煮汁パート]の煮汁を加えてひと煮立ちさせます。アクを取ったら蓋をして10分煮込みます。
- 4.に[仕上げパート]を加えてよく溶きながら3分煮込めばできあがり。
【一口メモ】
- 鷹の爪を使ってピリ辛にしてあるので寒い夜にはもってこいの1杯です。なにより濃い目に付けた味噌味が食欲をそそりますよ。
- ちょっと面倒ですが大根は下茹ですることをオススメします。こうすると段違いに味しみが良くなります。
- 味噌は僕的には赤味噌か八丁味噌がオススメ。ただ、甘口が好きな方は白味噌もありだと思います。持ち合わせがあれば複数の味噌を合わせると味が複雑になりますよ。
- この味付けは万能でなんにでも合いますので冷蔵庫のありあわせの野菜や茸などを一緒に炊けばにぎやかで具だくさんな一杯にすることもできます。