トマトケチャップ、マヨネーズ、ウスターソースに各種ドレッシング。
元々は塩、醤油、砂糖、味噌くらいしかなかった僕らの食卓はこの数十年でずいぶん華やかになりました。
その日の気分でお手軽に味付けを変えられる万能ソースはすっごい発明だと僕は思います。
そして10年後、50年後、100年後にはどんなソースが僕たちの子孫の舌を楽しませているのでしょう。そんなことを想像するとちょっと楽しくなります。
「復刻版マヨネーズ! 100年前の食卓の味をご賞味あれ」
2121年のお店でそんなポップが付いたマヨネーズが売られていたらなかなか愉快でしょうね。
万能ソースといえば戦後、加速度的に進んだ肉食文化の浸透とともに誕生したあのソースについても語らねばならないでしょう。
そう、焼肉のたれ。
日本で生まれたこの万能ソースはお肉に限らずバーベキュー料理全般に合います。
海老やホタテなどの魚介もOK。焼き野菜にもバッチリ。
けど、このソースの使い方って本当に焼いた食材を浸けるだけなんでしょうか?
近頃、焼肉のたれの新しい可能性を発見しましたのでメモをしておきます。
【材料】(2人分)
-調理時間:12分-
- じゃがいも:2個
- ごま油:6g(大匙1/2)
- 刻みネギ:少々
[煮汁パート]
- 焼肉のたれ:27g(大匙1.5)
- 水:120g(120ml)
【作り方】
- じゃがいもは皮を剥いて7mm厚にスライスし、更に半月切りにします。[煮汁パート]を合わせてよく混ぜてきます。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけじゃがいもを重ならないように並べて両面に軽く焼き色が付くまで焼きます。
- 2.に[煮汁パート]を加えてアルミホイルで落し、蓋をし7分ほど水気が1/3程度になるまで煮込めばできあがり。器に盛って刻みネギを散らして戴きます。
【一口メモ】
- 焼肉のタレを煮物の調味料に使う新発想。目からウロコの調味法でした。本格的な甘辛煮がびっくりするくらい簡単にできちゃいます。
- 焼肉のたれを万能調味料たらしめているのはいくつもの調味料の絶妙な配合。このタレがなかったらそれらの調味料を全部用意して分量を計りながら調合しないといけない工程をこのソースはすっ飛ばしてくれるのです。
- 水気を飛ばしすぎると焦げますのでちょいちょいアルミホイルを持ち上げて煮汁の残量を確認してください。
- じゃがいも以外にお肉の煮物にも応用できます。鶏肉がオススメかな。あと、イカやホタテなどの魚介を使っても美味しいよ。