今どきは「おかずは3品以上作れ」なんて居酒屋に来た気分でのたまう亭主もいるとかいないとか。
けど、昔々の食卓は一汁一菜が基本でした。
思うにその方がむしろ健康的で胃に優しい。
どう考えてもおかず3品は栄養過多な気がするんですけどね。
それに目移りしてどれから食べるか迷いそう。
おかずが1品ならご飯や味噌汁との配分にのみ集中していればすっきり食事ができます。
反面、献立を考えるときには迷いそう。
1品。
たった1品。
これっていうおかずって何? なんてね。
それが当たり前だった時代の主婦なら迷わなかったのかな。
例えばこんな小鉢料理に白いご飯と味噌汁を添えて「はい、夕飯ですよ」って言えるのか……うーん、どうしても今の時代の常識に縛られて想像力が働かない。
けど、栄養的にはこれで十分な気もしますね。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 里芋:小粒のもの6個、中くらいなら3個
- バター:12g(大匙1)
- 蕎麦の本返しまたはめんつゆ:大匙2
- 塩、ブラックペッパー:少々
- 鰹節:小袋1袋分
【作り方】
- 里芋は皮を剥いて5mm厚の輪切りにします。小鍋に湯(分量外)を沸かして里芋を入れ蓋をして弱火で5分下茹でします(吹きこぼれに注意)。ザルに揚げて水気をよく切ります。
- フライパンにバターを入れて中火にかけ1.の里芋を入れて両面に焼き色が付くまで焼きます。
- 2.にめんつゆを加えて絡めながら水気がほぼなくなるまで炒めます。塩、ブラックペッパーで味を整え器に入れて鰹節をまぶせばできあがり。
【一口メモ】
- バター醤油という組み合わせを考えついた人はつくづく天才だなぁと思います。こんなのまずいわけがない!
- 夕飯のおかずにしても良いけれどお酒が欲しくなりそう。腹持ちが良いのでお弁当のお菜にもオススメですよ。
- お肉のおかずが当たり前の今の時代の基準に照らすと地味なおかずに思えるかも知れませんがバターを使ってかつおぶしもまぶしてあるってかなり贅沢な1品だと思うのです。