過日、ネットのアンケートニュースで「好きなおせち料理は」というのを見かけたのですが、一位がローストビーフになっていてのけぞりました。
あれは、伝統的なおせち料理じゃありません。
お重を豪華に見せるために誰かが考えたことで、食べたければ一年中好きな時にどうぞ、って思っちゃいました。
とはいえ、伝統的なお節と言われる料理の中でも正月以外に食卓に上りそうなものはいくらもあります。
三種の神器と呼ばれる「黒豆」、「数の子」、「田作り」の中でも黒豆なんかは煮豆として普段のお惣菜に出てきそう。
数の子も僕的には他の季節でもありかな。
田作りは正月以外に出てくるとちょっと違和感がある気がします。
ありか、なしかという話であれば今日の「酢蓮根」だって、正月以外に食卓に上ってもあまり違和感はありません。
ただ、蓮根の旬は冬ですから寒い頃に食べてこその料理でしょうね。
【材料】(2~3人分)
-調理時間:20分(甘酢に漬け込む時間は含めていません)-
- 蓮根:150gくらい
- 酢(茹で汁用):15g(大匙1)
[甘酢パート]
- だし汁:90g(半合(5勺)
- 酢:60g(大匙4)
- 砂糖:22.5(大匙1.5)
- 塩:ひとつまみ
- 鷹の爪:半本
【作り方】
- 蓮根は皮を剥いて5mm厚の輪切りにし、10分水に晒します。鷹の爪は料理バサミで小口切りにします。
- 1.をやっている間に小鍋に水と酢15gを合わせてひと煮立ちさせます。[甘酢パート]を盛り付ける器に合わせてよく混ぜておきます(軽くレンチンすると砂糖が溶けやすくて楽ちんです)。
- 1.の蓮根をザルに上げて投入し5分ほど茹でます。 ※一つ取って齧ってみてまだ食感が残ってるかなというあたりが頃合いです。
- 3.をザルに揚げて軽く水気を飛ばし、甘酢パートの器に合わせて漬け込めばできあがり。2、3時間漬け込んで味を馴染ませてから頂きましょう。
【一口メモ】
- お節の野菜料理は子供の頃は嫌いだったけど、いい歳のおっさんになった今はむしょうにこういう料理が食べたくなります。しみじみ、お正月を感じさせてくれる一品だなぁ。
- お節に使う場合は半月には切りません。れんこんの穴は「先を見通す」というゲン担ぎなので敢えて穴は潰さないようにこしらえます。
- 見栄えを凝らす場合は穴と穴の間に包丁目を入れて三角に取り除いていき花型に飾り切りしましょう。おめでたい印象の飾り切りには矢羽などもありますがこれも穴を潰してしまうので一般にはお節では避けられます。
- あれば柚子を少し絞ると風味が華やかになってお正月気分をいっそう満喫できると思いますよ。