「まさかシュニッツェルを作るために豚を狩りに行ったのではないだろうな」
店の入口が中世ヨーロッパ風のファンタジー世界につながっている不思議な居酒屋を舞台にした物語、異世界居酒屋のぶの一節です。
食通の男爵から「シュニッツェルが食べたい」といわれて、それがどんな料理かを確かめるために店を出た店主を揶揄したセリフなのですが言われてみてあらためて当たり前のことに気づきました。
そっか、中世ならお肉を食べたければ狩りに行かなければ行けなかったんだ。
もし、今でもお肉は狩りに出て獲ってくるものだとしたらお店にならぶお肉の値段は日々変わっているのでしょうね。
豊漁の時は安く、不漁になれば高くなる。
でも実際にはお肉は年中だいたい同じ値段で売られています。
牧畜のありがたみをしみじみ感じます。
お肉と比べると魚介や野菜は日々変動します。
食材の相場感を押さえて今日の売値がそれより高いか安いかを見極めて良い買い物をする──それが食材買い出しの腕の見せ所であり楽しみでもあるのです。
たとえば2021年は鰹が豊漁でした。
なので鰹のたたきの特売をよく見かけましたね。
それを使って新しいレシピをいくつも楽しむことができました。
そして翌年の2022年。
どういうわけか3月頃から茄子とホタルイカが妙に安い。
ホタルイカは旬なのでまだわかるのですが夏野菜の茄子はちょっと不思議な感じです。
ま、理由はともあれホタルイカが1パック100円以下で売られているのは嬉しい限り(2025年の今では考えられないな)。
ついついかごに入れてしまうのですが毎度生食で辛子酢味噌では芸がない。
ホタルイカだってイカの一種ですから和洋中いろいろなジャンルの料理にアレンジできるはずです。
和食と洋食はいろいろ試してみたので今度は中華に挑戦!ということでこんな料理を作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:5分-
- ホタルイカ:100g
- 小松菜:3株
- 生姜:スライス1枚
- にんにく:ひとかけ
- ごま油:6g(大匙1/2)
[調味料パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- オイスターソース:6g(小匙1)
- 中華スープの素:3g
- 豆板醤:3g(小匙1/2)
- 酒:15g(大匙1)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- 小松菜は根本を切り落としてざく切りにします。生姜、にんにくはみじん切りにします。
- フライパンにごま油と生姜、にんにくを入れて中火にかけます。香りが立ってきたらホタルイカを加えて1分炒めます。
- 2.に小松菜の茎を加えて1分炒めます。これに小松菜の葉と[調味料パート]を加えて水気がなくなるまで炒めればできあがり。
【一口メモ】
- 定番の中華味。安定した美味しさです。生姜やにんにくを利かせると食べ慣れたホタルイカも目新しく感じられて楽しいですよ。
- 甘めの味付けがお好きな方は豆板醤を抜いて甜麺醤またはハチミツを加えてみてください。風味が変わって楽しいです。
- ちょっと手間なのですが時間に余裕があればホタルイカは軽く素揚げ(または揚げ焼き)にしてから炒めてください。味のグレードがぐんと上がります。
- 小松菜は火を通しすぎるとエグみが出てしまいますので手早く炒めるのがコツです。