なんでそうなったかは覚えていないのですが、大学時代のとある春休み。
諸事情で帰省まであと1週間は下宿に残っていないといけない状況。
なのに財布の中には200円くらい。
帰省を見越して食材を買い控えていたので食べられるものといえばビスケットが1箱。
(あ、帰省用のきっぷは購入済みでした)1日にビスケットを3枚と決めて1週間食べ繋ぎましたとも。
なけなしの200円を使って学食で食べたサラダ(150円)のゆで卵が美味しかったなぁ。
程度の差はあれお金がなかった学生時代に似た経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
とある大企業の社長さんの学生時代の貧乏噺を何かのコラムで読んだことがあります。
腹いっぱい食べたいけどお金はない。鶏肉の中でも皮なら格安なのでこれを買い込んできて、ししとうと一緒に炒めて塩を振って食べたとか。
貧乏くさいけど妙に美味しそうにも感じたんですよね。
で、21世紀現在。
豚肉で1品作りましょうと冷蔵庫を開けたら半分くらい消滅している。
さては娘が使ったなと思い至ったけれどあとのまつり。
予定した料理を作っちゃうと週末のカレーに支障が出る。
仕方がないので某社長の学生時代のアイデアを拝借。豚肉をごく少量(50グラムくらい)に絞ってししとうを主役に据えて塩炒めを作りました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- 豚もも肉:50g
- ししとう:10本
- ごま油:少々
- 塩:2g(小匙1/3)
- ブラックペッパー:少々
【作り方】
- ししとうはヘタを落として横半分に切ります。豚肉は細切りにします。
- フライパンに胡麻油を入れて中火にかけ豚肉を加えて炒めます。色が変わり始めたらししとうも加えてししとうに軽く焼き色が付くまで炒めます。
- 2.に塩、ブラックペッパーを加えてさっと和えればできあがり。
【一口メモ】
- 塩のみの味付けでシンプルだけど美味しいですよ。ごま油の香り、ブラックペッパーの刺激。半分くらいは鼻で味わう料理だと思います。
- 手早くできることが身上の料理です。調理の流れを止めることなく5分以内では仕上げましょう。
- ししとうは辛さに個体差がありますが辛いもののほうがこの料理には合います。
- 酒を小匙2杯(10g)振ると風味が増します。あと、塩の代わりに塩麹を使うとまったりとした風味になりますよ。
- ごま油の代わりにバターやオリーブオイルを使うと風味が変わって楽しいです。にんにくのみじん切りを炒め合わせる。酢を少量加えて酸味をプラスなんてのもありかな。