みをつくし料理帖という時代小説にハマってから江戸時代の庶民の食生活に興味を持つようになりました。
調べてみるとどうやら江戸の町民、特に独身男性は意外に外食が多かったようですね。
というか、家で料理を作ることは稀で一日2食は何か買って食べるか見世屋で食べるかだった模様。
まあ、一人分の料理を作る手間と調理器具をそろえること、冷蔵庫のない状況で食材の保存が利かないことを考え合わせると当然の成り行きだった気もします。
考えてみると、200年後の今でも三食ともコンビニ一択の学生やサラリーマンも結構いますから大して変わらない気もしますね^^;
当時は食肉の文化はほぼありませんからおかずは魚と野菜。
ご馳走のイメージは今とはだいぶ違う気がします。
若い頃ならお肉のない食生活って考えられなかったように思いますが、近頃はむしろきちんとした野菜料理の方がご馳走に感じられます。
でちょっと江戸の食文化に憧れたりして。
ということで、江戸の煮売り屋でも売っていそうな煮浸しを作ってみました。
【材料】(2人分)
-調理時間:10分-
- 茄子:1本
- ししとう:数本
- ごま油:少々
[煮汁パート]
- 濃口醤油:18g(大匙1)
- 味醂:9g(大匙1/2)
- だし汁:150cc
【作り方】
- 茄子はヘタを取り5mm間隔で皮に包丁目を斜めに入れます。これを縦半分に切り更に横半分に切ります。ししとうはヘタを取ります。
- 鍋に1.と胡麻油を入れてさっと炒めます。こに[煮汁パート]を加えて中火にかけひと煮立ちさせます。
- アルミホイルで落し蓋をして火を弱火にし茄子が柔らかくなるまで煮ればできあがり。
【一口メモ】
- 平凡な味なのですがお肉系のこってりした料理に飽きた時にはなんともありがたいご馳走に感じます。日本人に生まれて良かった。
- 皮に包丁目を入れることで味染みが断然よくなります。あと、茄子は切ったら速やかにフライパンに放り込みましょう。もたつくとアクが出てきます。
- 好みで鷹の爪の小口切りを加えてピリ辛にするのも楽しいです。