横浜のご当地ラーメンと言えば? と訊かれると「家系ラーメン」って答える人はたくさんいると思います。
1974年創業の吉村家を源流とする家系ラーメンは今も大人気で本店はいつ行っても行列ができています。
けど、それよりはるか昔、昭和5年に中華街で生まれて今でも地元民に愛されるラーメンがあるのです。
その名も「サンマーメン」。
「秋刀魚が入っているの?」と訊くなかれ。
その質問は地元民にとっては耳にタコのようですので^^;
秋刀魚とはなんの関係もなく、漢字で書くと「生馬麺」と書くらしい。
「生」は生きの良いとか鮮度が良いと言った意味。
「馬」は上に載せるといったほどの意味でラーメンの上にしゃきしゃきのもやしを主体とした餡が載った麺料理です。
皿うどんの固麺がラーメンに代わったと思えばだいたい合っています。
具材のメインはもやし。
これ以外に各種野菜や豚肉などが入ります。
横浜に越してきてはや8年も経った頃。
未だに食べたことがなかったなと思い。
袋入りラーメンで作ってみました。
って、そこは食べて来いよ。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- 袋入りラーメン(塩または醤油):1袋
- もやし:100g
- 人参:2cm
- きくらげ:ひとかけ
- 豚肉:30g
- ピーマン:半個
- ごま油:少々
[餡パート]
- 水:150g(カップ3/4)
- 袋入りラーメンの粉末スープ:1/3袋
- 濃口醤油:3g(小匙1/2)
- オイスターソース:3g(小匙1/2)
- 酒:7g(大匙1/2)
- 片栗粉:9g(大匙1)
【作り方】
- きくらげは水で戻して細切りにします。人参、ピーマン、豚肉も細切りにします。[餡パート]を器に入れてよく混ぜておきます。
- ラーメンを茹でるお湯(分量外)をパッケージに記載の量だけ沸かします。沸いたら工程3.、4.が終わるまで火を止めておきます。
- 2.をやっている間に中華鍋かフライパンに胡麻油を入れて中火にかけ人参を入れて1分炒めます。更に豚肉を加えて色が変わるまで炒めます。次にもやしときくらげを加えてさっと炒めます。
- 3.にピーマンと[餡パート]を加えてひと煮立ちさせ餡に仕上げます。
- 2.のお湯を火にかけて再び沸かしラーメンの粉末スープ2/3袋でラーメンを作ります。これを丼に入れ上から4.をかければできあがり。
【一口メモ】
- 具材はタンメンに似ていますが餡になっている分、保温が良くて冬場は嬉しい一杯になりそう。
- このレシピの段取りポイントは先にラーメンを茹でる湯を沸かして待機させること。一般的に500ml程度のお湯が必要ですが沸くまでに3、4分かかるので餡を仕上げてから沸かし始めると段取りが悪いのです。
- 餡に酢を加えたり豆板醤を入れて酸辣湯風にするのもあり、ケチャップを加えて酢豚風の餡にするのもあり、けっこう可能性の広がる味だと感じました。
- 具材もこのレシピに書いたのは一例です。例えばシーフードミックスなんかを加えて海鮮サンマーメンにするとまた楽しいと思いますよ。