お料理バトル漫画「食戟のソーマ」にうずらを丸っとローストした料理が登場した回がありました。
主人公のソーマくんはそれを「親子丼っす」というのです。
いや、どう見ても鳥の丸焼きだし。
けど、ナイフでカットすると中から半熟のうずら卵をまとったリゾットが出てくるという仕掛け。
親子丼の構成要素は5つ。
鶏肉、ご飯、卵、玉ねぎ、割り下です。
それをフレンチで再構成した料理がこれだというのです。
確かに側は鶏肉だし、中に卵、ご飯、みじん切りにした玉ねぎが入っていて添えられたソースは醤油ベースで割り下と呼べなくもない。
料理を再構成するという発想に妙に感心した覚えがあります。
横浜に引っ越してきてご当地ラーメンに「家系」というのがあるのを知りました。
スープは豚骨。
チャーシューなどの肉に半熟卵、ほうれん草などの青菜、ネギ、そして焼海苔というのが基本構成のラーメンです。
この料理の麺をご飯に置き換えて再構成するとこんな感じの料理になるんじゃないかなと思って炒飯をひと皿作ってみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:5分-
- ご飯:1膳分
- 卵:1個
- サラダ油:大匙1
- チャーシューまたはベーコン:少々
- 刻みネギ:少々
- 袋入りとんこつラーメンスープ(粉末):半袋
- ホワイトペッパー:少々
- 紅生姜の汁:小匙1
- 焼き海苔:数枚
- あしらいの青菜:ここでは水菜のごまサラダとホットもやし
【作り方】
- チャーシューはみじん切りにしておきます。卵はよく溶いておきます。ごはんは大きめの丼に入れておきます。
- 中華鍋にサラダ油を入れて強火にかけ煙が立つまで加熱します。これに卵を加えて10秒ほど炒め半熟にし、速やかにご飯の丼に移します。 ※卵はあっというまに固まりますので手早く調理しましょう。
- 2.をしゃもじでわしわしとよく混ぜ再び中華鍋に戻してパラパラになるまで炒めます。これをまた丼に戻します。 ※中華鍋は振らずに地味に炒めるのがコツです。
- 中華鍋にチャーシューを入れてさっと炒めます。これに3.と刻みネギ、ラーメンスープ、ホワイトペッパーを加えて和えるように炒めれば炒飯のできあがり。
- 4.の炒飯を茶碗によそって平皿の端に型抜きします。あしらいの青菜を添えるように盛付け、焼き海苔を立てて炒飯の上から紅生姜の汁をかければできあがり。
【一口メモ】
- まんまとんこつラーメンが炒飯として再構成されています。家系とんこつラーメンの丼に入っているものが全部揃っているというのは結構面白い趣向だなと自画自賛^^
- 家庭用のコンロは火力が弱いので鍋を振ると一気に鍋温が下がってべしゃっとした仕上がりの炒飯になります。先に半熟卵をよく和えて米粒の表面をコーティングしてから地味に炒めるのがパラパラにするコツです。
- なにげに紅生姜の汁がいい仕事をしています。ピリッとした風味と酸味がしつこくなりがちな味にアクセントを添えています。
- 青菜はサラダ的なものなど野菜のおかずになるものを添えてください。それでほぼ完全食になります。このレシピでは更にラーメン屋さんにリスペクトしてとんこつラーメンの銘店「一風堂」のカウンターに置いてあるホットもやしも加えてみました。