ビジネス街のランチタイム。
あなたがチャーハンが食べたい気分ならどんな店に入りますか?
すぐに思い浮かぶのはラーメン屋さん。
サイドメニューとして炒飯があるお店も多いはず。
ラーメン屋さんの炒飯の魅力は味付け。
ラーメンスープ作りで培ったノウハウがぎゅっと詰まっています。
次に思い浮かぶのは言わずと知れた中華飯店。
この種のお店で炒飯を出していないところはまずないでしょう。
ラーメン屋さんとはまた違った中華料理のノウハウがギュギュっと詰まった本格炒飯を食べることができます。
取ってつけたように付いてくる卵スープも何気に好きなんですよね。
あるいは定食屋さん。
お店によっては「焼きめし」なんて昭和を感じさせる名前で呼んでいるところもあったりして。
そんな飾り気のなさが却って魅力的です。
味付けもシンプルに醤油か塩のみだったりするんですよね。
それ以外なら……洋食屋さんなんてどうでしょう。
炒飯を出す店はラーメン屋さんや中華飯店に比べるとぐっと少ない気がしますが中にはフォンドヴォーで炒めた洋食らしい料理を供してくれるところもありそうです。
何より特筆すべきは具材。
洋食屋さんで扱う質の良い牛肉の切り落としなんかが使われていたら大歓喜。
味のグレードはトップクラス間違いなしなのに端切れを使っているからお財布には優しい価格──なんてのが期待できそうです。
とある日のおうちランチ。
牛こまがほんのちょびっと残っていました。
おかずを作るにはあまりにも少なすぎる量。
そこで街の洋食屋さんよろしく洋風炒飯に仕立ててみました。
【材料】(1人分)
-調理時間:10分-
- ご飯:1膳分
- 牛こま:50g
- 卵:1個
- にんにく:ひとかけ
- 刻みねぎ:少々
- サラダ油:12g(大匙1)
- バター:6g(大匙1/2)
[炒飯の調味料パート]
- 白ワイン:5g(小匙1)
- コンソメの素(顆粒):3g
- ブラックペッパー:少々
[牛肉の調味料パート]
- 濃口醤油:6g(小匙1)
- 味醂:6g(小匙1)
【作り方】
- 牛こまは細切りにします。卵はよく溶いておきます。にんにくは厚めにスライスします。
- 中華鍋かフライパンにサラダ油とにんにくを入れ強火で煙が立つまで温めます。これに卵を入れてさっとかき混ぜご飯を加えてパラパラになるまで炒めます。これに[炒飯の調味料パート]を加えてさっと混ぜるように炒め、お皿に盛り付けます。
- 別のフライパンにバターを入れて中火にかけます。これに牛こまを加えて色が変わるまで炒めます。[牛肉の調味料パート]を加えて水気がなくなるまで炒めます。
- 2.の上に3.を盛り付け刻み葱を散らせばできあがり。
【一口メモ】
- にんにくにバター醤油という最強タッグのガッツリ系ご飯ものです。しかも味付けは中華ではなく洋食。ちょっとそそられる1品ですよ。
- にんにくはチューブのおろしにんにくを使うのもありです。あと、工程2.の仕上げで濃口醤油を小匙1/2加えて香りづけすると風味が引き立ちますよ。
- 具材はシンプルにしてありますが玉ねぎやセロリ、パセリなどの洋野菜を一緒に炒めると風味がより複雑になって楽しいです。