高校生になった時、僕は生まれてはじめて小遣いというものを月々もらうようになりました。
多くの人は「え?」と思うかもしれませんね。
けど、僕の生家は子供に月々決まった金額の小遣いを渡すという風習がなかったのです。
僕自身も別に自分が自由にできるお金がほしいと思ったことはなかったので気になっていませんでした。
ところが妹たちはそうでもなかったようでかなり強硬にせがんで生家にもお小遣い制という制度が誕生したのです。
嫁によく笑われるのですが僕はどうも物欲が極端に薄いらしくお金があっても欲しい物がないので使うことがないんですよね。
せいぜい学校帰りに餃子の王将に寄って餃子を食べるくらい。
考えてみると当時から僕の物欲は専ら食べることに全振りしていた気がします^^;
と、言っても飲食店に関する知識も、情報も持たない高校生が行く店といえばせいぜい王将止まり(いや別に王将が悪いわけじゃないのですが)。
もし、僕が21世紀の今、高校生をやっていたら検索エンジンやグルメサイトを駆使して食べ歩きをする妙に舌のこえたヤなティーンネイジャーになっていた気がします。
僕の郷里は神戸ですからこんな丼もきっと食べていた気がするんですよね。
【材料】(1人分)
-調理時間:70分-
- ご飯:1膳分
- 豚バラ肉スライス:100g
- 玉ねぎ:1/8個
- 人参:スライス3枚
- 生姜:スライス1枚
[煮汁パート]
- 牛すじ煮込みの煮汁:120g(120ml)
- 濃口醤油:9g(大匙1/2)
- 砂糖:3g(小匙1)
- (あれば)牛ダシダ:3g
- 白ワイン:15g(大匙1)
【作り方】
- お肉は食べやすい大きさに切ります。玉ねぎ、人参、生姜は細切りにします。
- [煮汁パート]をひと煮立ちさせ1.を加えて再沸騰させます。アクを取って弱火で3分煮込みます。
- 2.をご飯にかければできあがり。
【一口メモ】
- 元々、牛すじ煮込みの煮汁には味がついていますがこれは丼なので調味料を追い足しました。濃いめの味付けが良い感じ。
- 牛すじ煮込みを作ったのですが煮汁だけ残ってしまったのです。それが牛肉の旨みが沁み出てけっこう良い味だったので捨てるのももったいない。そう思ったのがこの料理を作るきっかけでした。
- ぼっかけは神戸市長田生まれのご当地料理。煮込んだ牛すじとこんにゃくを麺類にかけるのが一般的なのですが丼も美味しいですよ。
- もちろん食べてなくなる前に牛すじ煮込みをかければ本式のぼっかけになります。